2010年(平成22年) 2月11日(木)付紙面より
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三川町の横山小学校(坂本慶治校長、児童146人)の6年生17人が9日、自分たちで植えたケナフで紙すきを体験、オリジナルはがきを作った。
同校では環境学習の一環として毎年6年生がケナフの栽培を体験。本年度の6年生も昨年6月に学校敷地内の畑に苗を植え、11月に刈り取り、細かく刻んで乾燥させておいた。
この日は、ケナフ学習を指導している県の農村環境保全指導員などを務める地元の佐藤栄市さんが講師で訪れ、紙すきの手順を指導。児童たちが乾燥させたケナフをあらかじめ保護者の協力で重曹を入れて煮るなどして抽出したパルプを準備。児童たちは3班に分かれ、パルプとのりをミキサーに入れて(攪拌)させてから、水を張った大きなたらいに入れ、はがきサイズの専用の木わくで紙をすいた=写真。
繊維が長いケナフのはがきは紙質は粗いものの、素朴な風合い。子供たちは佐藤さんが準備した木の葉や花を模様で入れるなど工夫しながら、自分だけのオリジナルはがきを完成させていた。
今回作ったはがきは、来月18日に行われる卒業式の際に保護者にあてた感謝の手紙を書いて、児童たちが渡すことにしている。
2010年(平成22年) 2月11日(木)付紙面より
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一般求職者や新規学校卒業予定者を対象にした就職面接会「ワークチャンス2010春・鶴岡」が9日、鶴岡市のマリカ市民ホールで開かれ、厳しい雇用情勢を反映して200人近い求職者が訪れ、求人企業の人事担当者との面談に臨んだ。
鶴岡公共職業安定所管内の昨年12月の有効求人倍率は0・45倍。11月を0・06ポイント、前年同月と比べると0・23ポイント下回っている。一方、管内の新規高校卒業予定者のうち、就職希望者453人の就職内定率は12月末現在で86・75%。前年同期を4・35ポイント下回り、60人が就職未内定となっている。
面接会は一人でも多くの求職者に就職を決めてもらおうと、同職安と山形労働局が鶴岡地区雇用対策協議会、県、鶴岡市、三川町の協力で開いた。
求人側はサービス7社、保険6社、製造3社、建設、卸・小売、旅館飲食、警備各2社の計24社が参加。求人総数は94人分。一般求職者のみを対象にした昨年10月の面接会に比べて企業数、求人数ともわずかな減少にとどまったが、今回と同じく新規学卒予定者を含めた昨年2月の面接会との比較では企業数で11社減、求人数で69人減と大きく落ち込んだ。これに対して求職者は高校生6人を含む198人が訪れ、昨年2月、10月とほぼ同数となった。
面接会には午後1時の開始時点で100人を超える求職者が訪れ、リクルートスーツ姿の大学生や専門学校生などの姿も目立った。希望する企業のテーブルを回り、人事担当者から正社員や臨時社員など雇用形態、労働条件の説明を受けるとともに、自己アピールしていた。以前は電子関係の派遣社員をしていたという鶴岡市内の40代後半の男性は「昨年夏から求職活動を続けているが、この状況では職種にこだわってはいられない。何社か面接を受けてみたい」と話していた。
同職安では「依然として製造業の求人の落ち込みが大きいが、中にはこの数カ月でリーマンショック前の8割程度まで受注が回復した企業もあり、さらに求人開拓に力を入れていく」と話した。