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2010年(平成22年) 5月26日(水)付け紙面より

鶴岡から日本を知る 米軍士官学校学生 1カ月滞在、研修スタート

 米国コロラド州コロラド・スプリング市にある空軍士官学校に通う学生12人(男性8人、女性4人)が語学研修のため鶴岡市を訪れ24日、東北公益文科大大学院ホールでの開講式に臨んだ。学生たちは約1カ月間にわたり温海地域と鶴岡地域にホームステイしながら、中山間地域の生活体験や庄内の歴史理解を通し日本の風土や精神性を学ぶ。

 「庄内コミュニティースクール2010」と銘打ち、民間主体の企画運営委員会(伴和香子代表)が受け入れた。士官学校が4年ほど前から日本各地で行っている語学研修の一環で、これまでの語学学校に通い一定時間の授業を受講するスタイルではなく、地域で生活しながら語学と文化を学ぶという士官学校としても初の試み。同校日本語担当の准教授が伴代表と旧知だった縁などから鶴岡市が会場に選ばれた。

 訪れたのは日本語を履修している19―23歳の学生と教員の計13人。一行は23日に来日。来月18日まで27日間滞在する。24日の開講式には、鶴岡市や公益大、県の関係者ら約10人が出席。榎本政規市長は「鶴岡は長い歴史と文化、伝統のあるまち。自分の足で歩いて、見て、聞いていろんなことを心で感じてください」と歓迎の言葉を述べた。

 続いて学生たちが1人ずつ日本語で自己紹介しながら空軍士官学校について紹介。「入学する前に6週間の厳しい訓練がある」「1週間に3回は行進やスポーツの授業がある」と特色ある学校のカリキュラムなどについて説明した。

 最後に受け入れ側の伴代表が「素晴らしい文化体験プログラムを用意している。日本の文化背景を理解する大きな助けになるはず」と研修の成果に期待を込めた。

 リヴェル・レイモンドさん(20)は「いろんな文化を学び、友達をたくさんつくりたい」、祖母が鶴岡出身というヘドランド・フミコさん(21)は「祖母から聞いていた出羽三山について学びたい。おいしいご飯も楽しみ」と笑顔を見せた。

 学生たちは期間中、前半(6月4日まで)は温海地域に滞在し、早田地区で孟宗掘りや関川地区に伝わるしな織の機織り体験、30日に山開きする摩耶山登山などを体験。後半(6月5―18日)は鶴岡地域に移り、黒川地区に伝わる国の重要無形民俗文化財・黒川能の所作講習や羽黒山登山、致道館で論語の素読などに挑戦する。

語学研修で鶴岡市内に1カ月間にわたり滞在する米空軍士官学校の学生たち=24日、公益大大学院ホールでの開講式
語学研修で鶴岡市内に1カ月間にわたり滞在する米空軍士官学校の学生たち=24日、公益大大学院ホールでの開講式


2010年(平成22年) 5月26日(水)付け紙面より

まさに奇祭街に“化けもの”

 庄内三大祭りの1つで、「みちのくの奇祭」として知られる鶴岡市の天神祭が25日、本祭りを迎えた。午前中は前日までの雨が上がり、時折日が差す天候となった。同市神明町の鶴岡天満宮には「化けもの」に扮(ふん)した子供たちが訪れ、学業成就や身体堅固などを願う姿が見られた。

 天神祭は、菅原道真公を祭る鶴岡天満宮の祭礼。道真公が京から九州の大宰府に流されるとき、道真公を慕う人々が姿を変え顔を隠してひそかに酒を酌み交わし別れを惜しんだ、という故事をもとにしたと言われている。長じゅばんに角帯を締め、編み笠と手ぬぐいで顔を隠した市民が、無言で酒を振る舞う独特の習わしから「化けもの祭り」とも呼ばれてきた。化けもの姿で3年間、誰にも正体を知られずお参りできると願い事がかなうと言い伝えられている。

 本祭りの25日は午前中、鶴岡天満宮をお参りする家族連れでにぎわった。前日の雨の影響か、例年より出足が鈍かったものの、子供の化けものたちが祭り客に酒やジュースを振る舞ういつもながらの祭り風景が見られた。また、境内では伝統の天狗舞や獅子舞の奉納上演が行われた。

 天満宮や市役所周辺では祭り囃子(ばやし)が流れ、市街地の各所では前日の24日から「手踊り」が披露されるなど祭りムードを盛り上げ、鶴岡公園には露店が軒を並べた。

 呼び物のパレードには昨年より400人多い総勢約2800人が参加。祭りのシンボル・菅原道真公を中心とした「天神はんくねり」は中央児童館、小学生の踊りフェスティバルなどの「にぎわい天神パレード」はJR鶴岡駅前をそれぞれ午後2時にスタートした。

かわいらしい子供たちの「化けもの」が鶴岡天満宮をお参り=25日午前
かわいらしい子供たちの「化けもの」が鶴岡天満宮をお参り=25日午前



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