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2010年(平成22年) 6月6日(日)付紙面より

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学習教材に役立てて 自衛隊山形 鶴三中へ南極の氷贈る

 自衛隊山形地方協力本部(山形市、日向和敏本部長)の自衛官が4日、鶴岡市の鶴岡第三中学校(斎藤弘吉校長、生徒715人)を訪問し、同校へ南極で採取した氷を贈呈した。同校は理科の授業で教材として活用する。

 南極の氷は、海上自衛隊の南極観測船(砕氷艦)で昨年秋に就役したばかりの2代目「しらせ」が今春、日本に持ち帰ったばかり。各都道府県の地方協力本部を通し、希望があった小中学校へ「総合学習の一環に役立ててもらえれば」と贈呈している。今回、山形地方協力本部には幅30センチ、奥行き20センチ、高さ20センチの氷の塊2個が届けられ、そのうち1個が鶴岡三中に贈られた。

 この日、同本部の井上明則募集課長(50)=2等海佐=ら5人の自衛官が同校を訪問。生徒会メンバー12人が贈呈式に出席した。はじめに井上課長が南極大陸の様子や調査活動、ペンギンやオーロラなどの自然をスライドで紹介し、「今回、皆さんに贈る氷は昭和基地近くの氷原で切り出された。2万年ほど前から降り積もった雪が固まったものとみられている」と説明した。

 続いて、空気の泡を内包して真っ白に固まった氷が披露されると、生徒たちからどよめきが起こり、代表して生徒会長の小池清也君(3年)が井上課長から氷を受け取った。氷の一部を削り、コップに入れて水を注ぐと「パチパチ」と空気が漏れ出す音が聞こえ、生徒たちは2万年前の音を聞くように、一心に耳を傾けていた。

 氷が溶けた水を口に含んだ小山君は「普段飲む水より滑らか」と感想を話していた。

中学生たちが南極の氷を触ったり、空気が漏れる音に耳を傾けた
中学生たちが南極の氷を触ったり、空気が漏れる音に耳を傾けた



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