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2010年(平成22年) 6月29日(火)付紙面より

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鶴乃湯 庄内映画村オープンセットに移築

 米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画「おくりびと」のロケ地の一つで、昨夏で廃業した銭湯「鶴乃湯」が、鶴岡市中心部から月山山ろくの庄内映画村オープンセットに移築され26日、現地で完成披露セレモニーが行われた。鶴乃湯を経営していた三谷政弘さん(73)、享子さん(68)夫妻も訪れ、「大変うれしい」と笑顔を見せた。

 鶴乃湯は1941(昭和16)年の創業。地下水をくみ上げ、薪(まき)で沸かすスタイルを続け、「やわらかいお湯」として親しまれてきた。「おくりびと」では、主演の本木雅弘さんが幼いころから通っている友人宅の銭湯という設定で、映画の代表的シーンが撮影された。

 風呂釜の老朽化などに伴い、夫妻が昨年8月いっぱいでの廃業を決めたところ、市民の間で保存を望む声が上がり、庄内映画村が移築・保存することになった。

 昨年末までそのままの状態で一般公開した後、雪解けを待って今年2月から解体。4月中旬からオープンセットでの建設を進めてきた。

 オープンセット受付施設近くに移築された鶴乃湯は、脱衣所や浴槽、番台までもが以前のまま。薪をくべる風呂釜も移された。解体を含めた建設事業費は約3500万円。このうち4分の1を国の観光圏整備事業の補助を受け、日本海きらきら羽越観光圏の認定案内所として情報提供も行う。

 この日のセレモニーには、関係者約10人が出席。庄内映画村の宇生雅明社長は「立派に復活し、映画のシーンが浮かんでくる」とあいさつ。日本海きらきら羽越観光圏推進協議会長の榎本政規鶴岡市長は「庄内に観光の風が吹いている。案内所として多くの方に庄内を宣伝してもらえれば」と期待を込めた。

 来賓のあいさつに続いて、宇生社長や政弘さんらがテープカット。40年近く番台に座ってきた享子さんも再び番台に座り、「全く以前のままですごい。そのままの形で残してもらい感慨深い」と話していた。

移築された鶴乃湯の前で関係者がテープカット(左) 「ここにモックンが入ったの」と言いながら浴槽に入る観光客の女性たち
移築された鶴乃湯の前で関係者がテープカット(左) 「ここにモックンが入ったの」と言いながら浴槽に入る観光客の女性たち



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