2010年(平成22年) 6月27日(日)付紙面より
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酒田市の酒田北高(富樫郁遷校長)の全校生徒195人と教師らが25日、近くの国有林で枝打ちや下刈りなどのボランティア活動を繰り広げた。
先人が残した美しいクロマツ林を守る活動を通し、地元の歴史を知るとともに、次世代に引き継ぐことの意義を感じ取ってもらおうというもの。
この日の“現場”は、国道7号宮海高架橋そばの国有林。梅雨の晴れ間が広がる下、生徒たちはヘルメット姿でやぶ状態の林間に入り、同市の環境保全団体「万里の松原に親しむ会」「庄内海岸のクロマツ林をたたえる会」のメンバーや、県庄内総合支庁などの職員に指導を受けながら、枝打ちなどで汗を流した。
約1時間の作業で一帯はすっきり。3年生の佐藤由紀さん(17)は「楽しい。ストレス解消になる」と感想。その上で、「こつこつ作業していると見通せなかったところが見えるようになり、きれいになることが分かった」と話していた。