2010年(平成22年) 7月3日(土)付紙面より
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鶴岡市馬渡の市やすらぎ公園多目的広場にパークゴルフ場が開設された。同市内の愛好者が市の許可を得て今年2月から整備を進めていたもので、1日に現地で記念セレモニーやオープン大会が行われた。
鶴岡市内のパークゴルフ愛好者は、多くが新庄市の愛好団体に所属しており、遠征して大会に参加していた。5年ほど前から地元への専用コース整備を望む声が強まり、鶴岡市パークゴルフ愛好会(数馬昭一代表、会員37人)が設置場所を模索していた。
今年2月、愛好会が市櫛引総合運動公園の約1キロ下流の対岸にあるやすらぎ公園の存在を知り、数馬代表らが管理者の市へ打診。同公園は水はけがやや悪く春の花見シーズン以外は利用が少ないこともあり、「有効活用してもらえるなら」と承認が得られた。
3月以降はコース測量と設計、カップホールの設置など整備を進め、5月中の草刈り作業を経てゴルフ場が完成した。9ホール2コースの計18ホールで、総面積は約1万平方メートル。「さくらコース」(全長462メートル、パー33)と「タイキくんコース」(全長442メートル、パー33)があり、傾斜を利用したアップダウンの激しいホールも存在する。市が設営したあずまやや水洗トイレがあり、桜の並木に囲まれているなど景観も優れている。
この日は鶴岡と酒田の両市、新庄市などから合わせて約60人の愛好者が参加。セレモニーでは数馬代表が「長年待ち望んだパークゴルフ場がようやく完成した。昨日までの雨も上がり、今日は思い切り競技を楽しんでもらいたい」とあいさつ。
続いてオープン大会が行われ、参加者たちは2コースに分かれて早速プレーを開始。平坦だがカップまでの距離が長いホールや、傾斜で思うようにボールがカップインしないホールで「難しいなあ」「上手、上手」などと話しながら、和気あいあいと競技を楽しんでいた。
同愛好会ではパークゴルフ普及のため会員を募集している。問い合わせは数馬代表=電0235(64)2761=へ。
パークゴルフは、「公園で幅広い年代の人ができるスポーツ」として、1983年に北海道幕別町で考案された。ルールはほぼゴルフと同じで、専用のクラブとゴルフボールより大きいプラスチック製のカラフルなボールを使う。全国に約100万人の愛好者がいる。
県内では河北町や新庄市など内陸方面で盛んに行われているが、庄内ではこれまで専用のコースがなかった。昨年10月から酒田市内でパークゴルフ場の整備が始まり、今年3月に9コースを仮オープン。同10月には全コースが完成する予定。