2010年(平成22年) 7月4日(日)付紙面より
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海岸沿いに森林を造成することで漁場環境の改善を図ろうと、鶴岡市油戸地区に設置されている「魚の森」で3日、地元の住民や漁業者らのボランティアによる下草刈り作業が行われた。
魚の森は、油戸漁港南側の丘陵地約1・6ヘクタールに設定され、県の「魚の森づくりモデル事業」の指定を受け1997年度から3年かけて造成。海岸に流れ込む沢沿いの斜面にこれまで、クロマツ、カシワ、ケヤキ、イタヤカエデなど計約2700本の樹木が植栽された。
市の呼び掛けで行われたボランティア作業には、地元住民や県漁協女性部、漁業者、加茂水産高の生徒、一般参加で市内のスポーツ少年団の小学生など約100人が参加。ロープを張って17枚の大漁旗を飾った魚の森で、参加者全員が草刈りがまを手に斜面を登り、植栽された樹木の周囲に生い茂った雑草を約1時間かけて丁寧に刈り取り。夏の強い日差しが照りつける中、参加者たちは潮風を受け眼下に広がる海を見ながら、作業に汗を流していた。