2010年(平成22年) 7月20日(火)付紙面より
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酒田警察署(高橋博幸署長)管内の地域見守り組織の代表、管内各校のPTAらを対象にした青少年健全育成研修会がこのほど、酒田市総合文化センターホールで開かれた。講演、健全育成に関する寸劇観賞で、参加者が今後の見守り活動の在り方、子供たちとの接し方を学んだ。
同署では、見守り隊員に対し情報の早期伝達を図るとともに、研修会開催、啓発資料配布などで子供たちの安全を確保しようと、見守り隊のネットワーク組織・酒田飽海地区地域見守り隊連絡会を2007年に設立している。今回は「子ども達を地域と家庭で見守り育てよう」をテーマに、連絡会所属の見守り隊員だけでなく、各校PTAにも参加を呼び掛けた。
この日は約300人が参加。市教育委員会の石川翼久教育長、同署の武内聡刑事官のあいさつに続き、県警生活安全企画課の齋藤哲弥課長補佐が最近の犯罪情勢、不審者による声かけ事案の発生状況について講演。声かけ事案に関し「県警は今年4月、『子ども女性安全対策室』を設置し体制を強化している。県民から寄せられた情報を的確に分析し、凶悪犯罪に巻き込まれないよう先手を打っている」と述べた。そして、▽犯罪を犯そうとしている人を地域の目で発見▽犯罪の対象にならないよう学ぶ(教える)▽犯罪ができそうな状況を防犯点検で改善する―の3つを呼び掛けた。
引き続き、各校のPTA役員の女性で組織する「ママ劇団S」が、自転車盗、万引、喫煙をテーマにした寸劇を披露。ナレーションを担当した酒田中央高演劇部のメンバーが「万引は窃盗罪。万引したら、行為がエスカレートする前にきちんとしかることが大事」などと語った。