2010年(平成22年) 8月27日(金)付紙面より
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鶴岡工業高等専門学校の教員たちが取り組んでいる最新の研究情報を紹介する「鶴岡高専オープンラボ」が26日、同校の各研究室で開かれ、庄内地域の企業関係者らがロボット工学やプラズマ科学などの最新の研究技術を学んだ。
企業の技術的な課題の解決や鶴岡高専との共同研究を促進させ地域のものづくりを支援することを目的に、鶴岡高専技術振興会(会長・榎本政規鶴岡市長)が今回初めて企画した。
この日は庄内地域の企業13社から20人が参加。総合科学科の吉木宏之教授、電気電子工学科の江口宇三郎教授、物質工学科の佐藤司准教授、制御情報工学科の宍戸道明准教授、機械工学科の佐々木裕之准教授の5研究室で開かれた。
このうち、佐々木准教授の専門分野はロボット工学とメカトロニクスで、ロボットハンドや低バックラッシ減速機構などの研究に取り組んでいる。佐々木准教授はパネルや資料などで研究紹介し、「2007年から福島大学との共同研究でロボットハンドの開発に取り組んだ。重さ800グラム以下を目標に製作したが、完成したものは1・2キロと重くなった。実用に向けて、軽量化することに加えコスト面などの課題がある」などと説明し、参加者たちはメモを取るなどし、興味深く聞き入っていた。