2010年(平成22年) 12月1日(水)付紙面より
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県美容業生活衛生同業組合・ハートフル美容師会(大井弘子会長)の認知症サポーター養成講座が29日、鶴岡市総合保健福祉センターで開かれ、庄内地区の美容師たちが認知症への理解を深めた。
高齢者や障害者に優しい美容を心掛ける「福祉美容」に取り組む同美容師会が、認知症の人への接し方や見守り方を学ぼうと初めて講座を企画し、庄内地域の会員に呼び掛けて開催。講座には会員以外の美容師を含め20―70代の約60人が参加した。
「認知症を学び地域で支えよう」をテーマに、鶴岡市地域包括支援センターの碓氷ひろ子さんを講師に迎えて研修した。加齢によるもの忘れと認知症の記憶障害との違い、認知症の具体的な症状などの説明を受け、「本人は不安感を抱いているので、心で接して援助する」「自分が認知症になったらという気持ちで接する」など認知症の人と接する場合の心構えを学んだ。
受講者には、認知症の人や家族を応援するボランティアであることを示す「認知症サポーター」のピンバッジが交付された。同組合鶴岡支部長も務める大井ハートフル美容師会長は「美容師という仕事上、認知症の方と接する機会が少なくない。庄内ブロックの研修会として今回初めてサポーター養成講座を開いたが、今後は全県にこうした活動を広め、知識と理解を深めていきたい」と話した。