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2010年(平成22年) 12月7日(火)付紙面より

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伝承の雑煮食べ 思いはせる 鶴岡・丸岡地区「鯉もち祭り」

 「鯉もち祭り」が5日、鶴岡市丸岡の丸岡コミュニティーセンターで開かれ、地域住民らがコイの身が入った雑煮を食べ、戦国武将・加藤清正公と、その嫡男・忠廣公父子をしのんだ。

 鯉もちは、蒸して身をほぐしたコイ、シイタケ、ゴボウ、ネギ、芋の茎などを入れ、しょうゆで味付けした雑煮。滋養強壮に良いとされ、熊本を改易され丸岡に配流された忠廣公に、村人が献上したと伝えられる。祭りはそうした伝承に基づき、荘内加藤清正公忠廣公遺蹟顕彰会(松浦安雄会長)と丸岡公民館などが10年ほど前から毎年この時期に開いている。今年は、地元選出県議や市の関係者らの来賓を含め、約100人が参加した。

 コイは1・5キロ前後のものを10匹用意し、前日に蒸し、小さな骨まで取って身をほぐしていた。つきたてのもちを入れた雑煮が出来上がると、顕彰会の松浦会長が忠廣公の尊像に献上した後、参加者に振る舞われた。同市出身で、初めて参加したという東京都内の男性は「泥臭さなどはまったくなく、とてもおいしい」と話していた。

 会食に先立ち、顕彰会の小林良市副会長が顕彰会の活動について講話。前身である加藤忠廣遺蹟保存会「誠道会」の設立100周年に当たる2013年に向け、記念誌発刊や記念碑の設置、記念イベント(講演会、シンポジウム、丸岡城跡から出土した遺品展など)を行う計画を示した。特に遺品は未整理で散逸が心配され、きちんとした整理と保管が必要という。

 同顕彰会ではそのほか、両公の資料館整備に向けた要望、清正公を主人公にしたNHK大河ドラマの制作に向けた要望活動を行う。また、清正公没後400年の来年は顕彰会の仲立ちで、4月に黒川能上座が清正公を祭る加藤神社(熊本県熊本市)に招かれ公演する。

鯉もちを食べ加藤父子に思いをはせた参加者たち
鯉もちを食べ加藤父子に思いをはせた参加者たち



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