2010年(平成22年) 1月21日(木)付紙面より
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鶴岡市の羽黒、鶴岡東の2高校で20日、2010年度の一般入試が行われ、受験生たちが合格目指して問題に取り組んだ。この日は酒田市の酒田南高でも推薦入試があり、私立高校の入試を皮切りに中学生は本格的な受験シーズンを迎えた。
羽黒高校(福原義幸校長)では特進、国際、普通、総合情報、機械システム、自動車システムの計6科の一般入試と推薦入試が行われた。前期のA日程の試験科目は国語、数学、社会、理科、英語の5教科。全体の定員290人に対し878人が志願し、平均志願倍率は3・0倍となった。
一般入試は同校総合体育館と新庄市内の2会場で行われ、このうち総合体育館では約670人が受験した。会場にはびっしりと机といすが並べられ、制服姿の受験生で埋まった。緊張感が漂う体育館では、問題用紙が配布されると、受験生たちは表情を引き締め、午前9時20分の試験開始の合図と同時に一斉に問題用紙をめくり、合格を目指して試験に挑んでいた。
合格発表は今月25日の予定。後期のB日程の一般入試は2月6日に行われる。
鶴岡東高校(齋藤哲校長)では特進、総合、体育、情報の計4科の前期入試が行われた。試験科目は国語、数学、社会、理科、英語の順に5教科。全体の定員315人に対し1039人が志願し、平均志願倍率は3・3倍となった。
試験は同校の各教室や視聴覚室などで行われ、午前9時10分の開始を前に試験官から「受験番号や名前の記入漏れに注意すること」などの説明があった。その後、問題と解答用紙が配布された。チャイムの合図と同時に受験生たちは真剣な表情で問題と向き合っていた。
合格発表は今月25日の予定。後期試験は2月6日に行われる。
一方、酒田南高校(齋藤善明校長)では推薦・専願・特別教育活動の各入試が行われ、計131人が作文、面接、基礎学力試験に臨んだ。同校の一般入試(併願・前期)は2月3日。酒田市の私立・天真学園高校(齋藤正典校長)の一般入試は今月21日となっている。
公立高校の一般入試は3月10日に行われる。
2010年(平成22年) 1月21日(木)付紙面より
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庄内浜の冬の味覚を代表する寒ダラの底引き網漁が、間もなく最盛期を迎える。今冬はこれまでのところ、しけ続きで出漁できる日が少ないのに加え、魚体が小さい上に1隻当たりの水揚げ量も平均20―30匹と少ない状況。漁業者らは「節分まで」とされる寒ダラの旬の時期に、一日でも多く出漁できる天候になることを期待している。
県水産試験場(鶴岡市加茂)によると、庄内浜全体の今月上旬のタラ水揚げ量は約5トンで、昨年の22%、平年の56%にとどまっている。1日の漁で50キロ以上の水揚げがある船が10隻以上ある底引き網漁の今冬の「初漁日」は今月11日で、水揚げは計1・2トン。その後は、出漁できれば1日当たり2トン前後の水揚げがある。
県漁協由良総括支所では「しけで今月に出漁できたのは3、4日ほど。その上、魚体も2、3キロが中心と小さく、タラの数自体も少なめ」と説明。ただ、先週あたりから大きさ、量ともに「いくらか回復傾向」とし、漁がピークを迎える今月下旬から来月初めまでに「1日でも多く、なぎになってほしい」と話す。
そうした中、酒田港所属の第28廣徳丸が19日午後4時半ごろ、操業許可を持つ秋田県沖での漁を終えて寄港。13キロという超大物をはじめ、丸々と太って文字通り「たらふく」状態の良形タラを、魚箱で200個余り水揚げした。漁業関係者や県漁協酒田総括支所の職員らが仕分け作業。1匹1匹重さを計り箱詰めされた。同夜の入札や翌朝の競りで、オスは高値で1キロ当たり1000円前後の値が付いた。
廣徳丸の船主・船長の池田亀五郎さん(64)=酒田市山居町二丁目=は「今日の水揚げは例外。競りでもまずまずの値段が付いて、ようやく半分生き返った」と苦笑。その上で「昨年に比べれば庄内沖の漁は“薄い”と思う。何とか平年並みまで戻ればいいが」と今後に期待を託していた。