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2010年(平成22年) 3月25日(木)付紙面より

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上郷は「夜の靴」の舞台 案内看板3基設置PR

 鶴岡市上郷地区の住民でつくる「むらおこし15会議」(佐藤俊和代表)は、小説家・横光利一(1898―1947年)の代表作「夜の靴」の舞台となった同地区をPRする案内看板3基を地区内に設置した。

 横光は、妻が鶴岡市出身である縁からたびたび同市を訪れ、戦時中には旧上郷村に疎開。その体験をもとに村の人間模様を描いた「夜の靴」を発表した。横光の功績をたたえようと、「むらおこし15会議」は1998年から毎年12月に顕彰行事を行っており、2000年には同市西目に文学碑を建立した。

 看板設置は同会議が昨年12月から「多くの人に横光を知ってもらうため、形のあるものを作ろう」と検討していた。かつて横光が歩いた羽前水沢駅から山口公民館方面へ続く県道約2キロ間を「思索の道」と名付け、案内看板でPRする計画書を上郷地区自治振興会に提出。同振興会の補助を受けて製作した。

 看板の1つは「横光利一 小説『夜の靴』舞台マップ」(縦0・9メートル、横1・8メートル)で、同市水沢の国道7号沿いの「ラーメンつばくろ」敷地内に設置。上郷地区全体の地図と「思索の道」や疎開先の民家、白土工場(現水澤化学工場)などの写真を添えた。

 残りの看板(ともに縦0・9メートル、横1・3メートル)は、1枚が水澤化学工場近くの空き地、もう1枚は山口集落の近くの県道との交差点付近に設置した。いずれも「思索の道」沿いで、「夜の靴」本文の一部が転載されている。

 看板は今月20日に設置。早速、友達と一緒に「つばくろ」の看板を見学に来た近くに住む上郷小6年の五十嵐友彦君(12)は「たくさんの人が上郷地区に来て、横光利一のことを知ってもらいたい。この看板が目印になれば良いと思う」と話していた。

 上郷地区では地域住民による「横光利一を顕彰する会」の組織化を進めており、今月29日午後3時半から上郷コミュニティセンターで地元住民や一般市民を対象にした横光利一勉強会を開催する。入場無料。問い合わせは同コミセン=電0235(35)2001=へ。

横光利一の代表作「夜の靴」の舞台となった上郷地区を看板でPR=鶴岡市水沢
横光利一の代表作「夜の靴」の舞台となった上郷地区を看板でPR=鶴岡市水沢


2010年(平成22年) 3月25日(木)付紙面より

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「つや姫」も湯に漬かる 種もみの消毒開始

 鶴岡市黒川の庄内たがわ農協水稲育苗センターで23日から、温湯を使った稲の種もみの消毒作業が始まった。浸種、芽出しの工程を経て各農家に出荷される。

 種子感染するイネばか苗病などを予防するため以前は薬剤による消毒をしていたが、温湯を使った安全・安心な消毒作業が全国的に広まったことを受け、5年前から温湯消毒に切り替えた。

 初日の23日は櫛引地域の生産者約10人が5台の機械を使い、午後から作業開始。ネット状の袋に詰めた種もみ8袋(1袋5キロ)をかごに入れてクレーンでつり上げ、60度のお湯が入った湯槽に10分間浸して消毒した後、10度前後の水を入れた水槽で冷ます作業を繰り返した。消毒した種もみは屋外の浸種槽で13日間水に浸し、屋内の施設で芽出しをした後、各農家に出荷する。

 同農協櫛引基幹支所によると、今年は同農協管内を中心に庄内一円の農家から消毒作業の依頼を受けており、はえぬきやコシヒカリ、ひとめぼれ、ササニシキ、あきたこまちなど約20品種計約135トンの種もみを取り扱う。このうち約7・2トンは今年本格デビューする「つや姫」の種もみという。消毒作業は来月初旬まで続く。

袋詰めされた種もみを60度のお湯に浸して消毒した
袋詰めされた種もみを60度のお湯に浸して消毒した



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