2010年(平成22年) 4月20日(火)付紙面より
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第25回温海さくらマラソン大会が18日、鶴岡市の温海温泉林業センタースタート、ゴールで行われ、県内外から参加した老若男女のランナーが健脚を競った。
温海地域の自然を生かした起伏に富んだコースを活用し、温泉街の活性化につなげようと1986年に始まり、毎年この時期に開かれている。
今大会には庄内一円と内陸、東北各県、東京や千葉、静岡など関東圏から約1200人がエントリー。標高約240メートルの一本木峠など高低差のあるロードを走り、温泉街に戻るジャイアントコース(30キロ)をはじめ、小学生が走る2キロ、高校生と一般が走る5キロ、10キロの計4コースが設けられた。
この日は冷たい風が吹き、時折雨の降るあいにくの天候。温泉街を流れる温海川沿いの桜も、満開だった昨年に比べ今年はつぼみのままだが、ランナーたちは本番前にじっくりアップを行うなど、やる気満々。
午前9時の小学生のつぼみコース男子を皮切りに、ジャイアント、つぼみ女子とコース別に次々とスタート。見物客や応援の家族の拍手に送られながら温泉街を駆け抜けていた。仙台市から来た男性会社員(48)は「30キロのジャイアントコースにエントリーした。大会には今回が初参加なので緊張する。まずは完走を目指す」とスタートした。
2010年(平成22年) 4月20日(火)付紙面より
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酒田市の出羽遊心館で18日、「春の市民茶会」が開かれた。市民ら約400人が訪れ、風流なひとときをゆったりと過ごした。
茶室がある数寄屋造りの同館で気軽に茶道に親しみ、地域の文化的風土と歴史に関心を深めてもらおうと、市教育委員会が市内の茶道7流派で組織する市茶道会の協力を仰いで2005年から開いている。
6回目の今年は、屋根から落ちた前日の雪が軒下に残って気温は低いものの、春らしい柔らかな日差しが差し込む離れと広間に、それぞれ皇風煎茶禮式と大日本茶道学会の2席が設けられた。
このうち大日本茶道学会の席では、季節に合わせたお茶請けの菓子として同市内の老舗・小松屋の「花筏(いかだ)」が振る舞われた。その後、抹茶が運ばれると参加者たちはゆっくりと味わい、わびと風流の世界を堪能していた。
一方、第13回鶴岡桜まつり(鶴岡観光協会主催)のお花見茶会が17、18日の両日、鶴岡市の鶴岡公園内の荘内神社参集殿で開かれ、家族連れなどが裏千家淡交会中村社中のお点前を楽しんだ。
雨模様のため、当初予定の同神社境内から参集殿内に会場を移して茶会が行われ、2日間で約200人が参加。窓越しに咲き始めた鶴岡公園の桜を眺めながら、鶴岡菓子協同組合の職人が作った和菓子を味わい、抹茶を堪能した。和菓子作りと絵ろうそくの絵付け体験もあり、親子連れが楽しんでいた。