荘内日報ニュース

2011年（平成23年） 1月14日（金）付紙面より

鶴岡にもタイガーマスク　七窪思恩園に長靴とかっぱ

　漫画「タイガーマスク」の主人公の名前で全国の児童施設に現金やさまざまな物品が贈り物として届けられる中、鶴岡市下川の児童養護施設「七窪思恩園」（佐藤以中園長、入所児童63人）に12日、「タイガーマスク」の署名入りで児童用の長靴やかっぱが大量に届けられた。同園では「身も心も温まるプレゼント」と話している。

　佐藤園長によると、同日午前11時ごろに中年の女性が車で施設を訪れ、「代理で（品物を）持ってきた」と話し、出入り口付近に段ボール箱や長靴の入った箱を積み上げ、すぐに立ち去ったという。

　佐藤園長や職員が確認したところ、段ボール箱の中には雨がっぱ65人分が入っており、長靴は防寒タイプで22足あった。また、段ボール箱のふたに「心ばかりの品　ボーイズビー・アンビシャス　タイガーマスク」と添え書きされていた。

　佐藤園長は「女性に見覚えはなく、『市役所から施設を紹介してもらった』とも言っていたが確認は取れていない」と話すとともに、「地元の各種団体や婦人会の支援のほかに、これまでも匿名で現金や物品の支援を頂いたことはある。タイガーマスクの名前で贈り物を頂いたのは初めてで、子供たちだけでなく職員も勇気づけられる」と喜んでいた。