2011年(平成23年) 2月20日(日)付紙面より
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第30回庄内少年少女百人一首かるた大会が19日、鶴岡市第六学区コミュニティセンターで開かれ、庄内各地から参加した小学生たちが競技かるたで熱戦を繰り広げた。
集中力や記憶力、瞬発力を高め「畳の上の格闘技」とも言われる競技かるたの普及と競技力向上を目的に、愛好者でつくる鶴岡かるた若葉会(星野正紘会長)が毎年開いている。30回目の大会には鶴岡、酒田、三川、庄内の4市町から小学生43人が参加した。
競技は低学年、中学年、高学年ごとの個人戦。予選を行い競技力に応じてクラス分けした後、トーナメント戦で順位を競った。会場には張り詰めた空気が漂い、読み手の声を待つ子供たちは取り札に視線を向けながら耳と目に神経を集中。上の句が読み上げられると、あちらこちらで「パン」と札をはじく音が響いた。
初めて参加した余目二小3年の桑原司くん(9)は「とても緊張します。相手より先に札を取るのが面白い。4年生に負けないように頑張りたい」と話し、トーナメント戦に臨んでいた。
2011年(平成23年) 2月20日(日)付紙面より
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「森林文化」を体験的に学ぶイベントが19日、鶴岡市越中山の古(いにしえ)の里森林公園で開かれ、「最後の鷹匠(たかじょう)」と言われる同市田麦俣の松原英俊さん(60)が鷹狩りの実演を披露した。
「森林文化都市」を掲げる鶴岡市が森林環境教育の一環で開催。同市の大山児童館の児童約20人と、朝日地域の朝日、本郷、大泉、大網の4保育園の園児約50人、一般など計100人が参加した。
松原さんは、雄のイヌワシ「崑崙(こんろん)」号(9歳、体重約4・5キロ、翼を広げた幅約1・9メートル)を腕に載せて登場。「赤いものを襲う。寿命は40年ぐらい」などイヌワシの習性を解説した後、鷹狩りを実演した。
生きたニワトリ1羽が雪の上に放たれると、崑崙号はさっそうと飛んで襲い掛かり、仕留めた。獲物をついばむ様子を、子供たちは近くに寄り、息をのんで見つめた。その後、崑崙号の背中に恐る恐る触れ、「温かい」と感激していた。
松原さんは「ワシやタカが獲物を捕まえるのは自然なこと。それを残酷だとか言って見せようとしないのはおかしい。人間がさまざまな生き方をするように、動物も自然も多様でいい」と話していた。
児童たちはその後、かんじきをはいて雪中トレッキング、そり遊びなどを楽しんだ。