2011年(平成23年) 5月13日(金)付紙面より
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庄内から映画人の育成を―。鶴岡市羽黒町の庄内映画村オープンセット(鶴岡市羽黒町)で28、29の2日間、俳優ワークショップが行われる。講師は鶴岡市藤島地域出身の冨樫森(しん)監督(51)で、受講者は冨樫監督が初めて地元庄内を舞台に撮る短編映画「さよなら北緯38度」に出演する。芝居経験の有無を問わず、興味のある人を広く募集している。
ワークショップを手掛けるのは、映像制作などの株式会社「プランシップ」(東京都世田谷区、三谷一夫代表)。同社は、元都市銀行マンから映画配給会社の再建業務にかかわった三谷代表が自ら立ち上げた会社。東京中心の映画制作から一歩踏み出し、映画を含めたまちづくりを展開しようと、今年4月から映画人の発掘・育成を目指すワークショップ「映画24区」をスタート。庄内映画村での俳優ワークショップもその一環で開かれる。
ワークショップで講師を務める冨樫監督は、鶴岡南高から立教大に進み、卒業後、相米慎二監督の下で映画制作を学んだ。監督作品として「非・バランス」「ごめん」「鉄人28号」などがある。ワークショップでは、「集まった受講者に合わせて内容は考えたい。芝居経験にかかわらず、お芝居を好きになってもらいたい」(冨樫監督)と、台本を用いた芝居の演出などに挑戦する。
一方、短編映画「さよなら北緯38度」は、映画24区の卒業制作として制作するもの。鶴岡から上京した不器用なヒロインを主人公にした人間ドラマで、都内のワークショップ受講生らとともに、6月4、5日に庄内周辺でロケを行う。
ワークショップの定員は先着30人。子供からお年寄りまで誰でも参加できる。時間は両日とも午後2時から午後7時。受講料は2日間で1万5750円(1日のみは8400円)。申し込みは20日までプランシップ=電03(5329)5334、メールinfo@eiga24ku.jp=へ。同社ではワークショップとは別に短編映画の出演オーディション(スナックの常連客や親子3組など)の募集もしている。