2011年(平成23年) 7月24日(日)付紙面より
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庄内の夏の味覚を代表するイワガキを楽しむ「由良イワガキまつり」が23日、鶴岡市の由良ふれあい広場で開かれ、県内外の家族連れらが、炭火で焼いたイワガキなどに舌鼓を打った。
由良地区の漁業者や自治会、婦人会、観光団体などによる実行委員会(今野聡実行委員長)が2004年から行っている。地元産のイワガキ約2000個が焼きガキ、生食用などとして、各1個300円で販売された。
人気の焼きガキは、その場で殻から外した新鮮なイワガキを炭火で焼き、熱々を提供するもの。香ばしい香りが漂う中、長い行列ができ、1人2個、3個と買っては、身の厚いプリプリしたカキをおいしそうにほお張っていた。
インターネットでまつりを知り、家族2人と初めて来たという宮城県白石市の無職の男性(60)は「今年は震災で向こう(太平洋側)の海は駄目。こっち(日本海側)に遊びに来る人は多いと思う。カキは甘味があってとてもおいしい」と喜んでいた。
そのほか、焼きイカやサザエ、イカの一夜干しなどの加工品の販売、磯ガニ釣り、漁船パレードなども行われた。駐車場には山形、宮城ナンバーの車も目立った。
今野実行委員長は「徐々にまつりが定着し、リピーターも増えてきた。震災で民宿などが影響を受けているが、こうした行事を足掛かりに誘客が増えてほしい」と話した。