2011年(平成23年) 8月30日(火)付紙面より
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来年4月に統合し、58年の歴史に終止符を打つ酒田市の平田中学校(秋葉忠校長、生徒140人)で27日、全生徒と教職員、保護者、地域住民が協力し、人文字で「平田中」という文字をグラウンドに浮かび上がらせた。
同校では酒田二中との統合を前に本年度、3回にわたる閉校記念行事を企画。7月2日には第1弾として「親子ふれあいの日」と銘打ち、地域住民も招き山形交響楽団によるスクールコンサートを開いた。
人文字の制作は、閉校記念行事第2弾に当たる大運動会の中のイベントの一つとして同校が企画。「永遠に輝け、平中の夢と希望―歴史に刻む地域の絆(きずな)」をテーマに掲げ、全生徒と教職員、保護者、地域住民計約300人が参加した。
参加者がグラウンドに集合した後、午後零時半ごろから人文字制作がスタート。高さ約20メートルまで上昇した高所作業車のバケット部分に乗り込んだ舟山守教頭の指示で、1文字の大きさが縦12メートル、横8メートルになるよう「平田中」の形に参加者が並んだほか、父母らが「ありがとう」「平中の想(おも)いを形に」というプラカードを掲げた。撮影終了後は会場は拍手で包まれた。
舟山教頭によると、閉校記念イベントの第3弾は学芸会兼収穫感謝祭で10月22日に行う予定。地域住民も招くという。「これらのイベントを通し、58年間にわたってお世話になった地域住民に感謝の気持ちを表したい」(舟山教頭)という。