2011年(平成23年) 11月2日(水)付紙面より
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鶴岡市の県立加茂水産高校(村井太郎校長、生徒178人)の伝統行事「水納め」が1日、同校裏の加茂レインボービーチで行われ、生徒たちが今年1年の学びに感謝しながら冷たい秋の海を泳いだ。
加茂水産高の心意気「水高魂」を見せようと、1946年の開校以来、5月1日の「水開き」とともに欠かさず続けている伝統行事。今回は134人の生徒が参加した。
この日は気温16度、海水温18度といずれも平年よりやや高め。雲があるものの時折日の差すまずまずのコンディションとなった。水着姿の生徒たちは海岸に整列し、「ワッショイ、ワッショイ」と両手を上げて屈伸する裸体操で気合を入れた後、2列に並んで次々と海に飛び込み約50メートルを泳いだ。
生徒たちは「うおー」「はっこい、はっこい」と悲鳴を上げていたが、体が慣れると互いに水を掛け合ったり、砂浜から海に入り直したりとはしゃいでいた。
海洋技術科1年の高野淳弥君(16)は「今日は海水が温かい。5月の水開きの方がずっと水が冷たかった」と、体から水を滴らせながら話していた。