2011年(平成23年) 11月30日(水)付紙面より
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鶴岡地区サッカー協会(山本益生会長)のキッズサッカーフェスティバルが26日、鶴岡市小真木原総合体育館で開かれ、地区の小学生と幼児が元気にボールを追い掛けた。
キッズ部会(恩田通部会長)が中心になって5年ほど前から、日本サッカー協会の普及事業の一環で開催。今年は鶴岡信用金庫(加藤捷男理事長)が特別協賛し、若手職員ら約30人が運営スタッフとして大会を支援した。
8歳以下の部(小学1、2年生)に13チームの約140人、6歳以下の部(幼稚園、保育園)に9チームの約110人が出場。キックオフやスローインはなく、スタッフがボールを投げ入れる方式で、小学生が1チーム5人で12分、幼児が同6人で10分、それぞれ4試合ほどを行った。
6歳以下の部では、子供たちは真剣な表情でボールを追い掛け、見事にシュートが決まると「やったー」とガッツポーズで喜んだ。観戦の保護者らも興奮した様子で、「走れー」「シュート」など大きな声援を送っていた。
キッズ部会の中里征晴さんは「キッズフェスに企業が協賛して多くのスタッフを出すのは全国でも珍しく、とてもありがたい」とする。鶴岡信金の佐藤祐司専務は「子供たちの健全育成を推進する理念に共鳴した。来年以降も支援を続けたい」と話した。
2011年(平成23年) 11月30日(水)付紙面より
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鶴岡市の五十川小学校(越中聡校長、児童24人)の全校児童が28日、地元の川で捕れたサケの採卵や授精作業に取り組んだ。
同校では総合学習の一環で命の大切さを学んでもらおうと、1990年から毎年、地元の山戸漁協(本間義一郎組合長)の協力でサケの採卵、授精、飼育、放流までの一連の活動を行っている。
この日は本間組合長を講師に迎え、同校敷地内のサケ小屋近くで作業。はじめに本間組合長が「今年は水温がまだ高く、サケの遡上(そじょう)が遅れているようだ。サケは死んでから20分から30分までに授精させないとうまくいかない。そのため、授精作業は時間との勝負になる」などと説明。続いて、採卵作業が行われ、五十川に遡上してきた体長約60センチの雌のサケ4匹から約1万個の卵を採取。代表児童3人が専用台にサケを載せ、腹を採卵刀で切ると、鮮やかな朱色の卵が飛び出し、作業を見守っていた児童たちからは「いっぱい出てきた。すごい」などと歓声が上がった。その後、取り出した卵に雄の精子をかけて授精させ、サケ小屋の水槽に保管した。
作業した5年生の斎藤大暉君(10)は「サケの腹の中を触るとドク、ドクと動く感触があった。命を扱っていることを実感できて、これから大事に育てていかなくてはと思った」と話していた。
今回、授精させたサケの卵は来年1月中旬ごろにふ化する予定。ふ化した稚魚は児童たちが縦割り班ごとに交代で餌やりや水管理などの飼育を行い、来年3月下旬ごろに学校近くの五十川に放流する。