2011年(平成23年) 2月12日(土)付紙面より
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「姥捨山(うばすてやま)伝説」を題材にした映画「デンデラ」(天願大介監督)のロケが、鶴岡市羽黒町川代の庄内映画村オープンセットで佳境に入っている。10日には報道陣にロケの様子が公開された。
作家・佐藤友哉さんの同名小説が原作。食い扶持を減らすために山に捨てられた老婦人50人が過酷な自然状況の中、集落「デンデラ」を築き、生き延びるというストーリー。主人公を浅丘ルリ子さんが演じるほか、倍賞美津子さん、山本陽子さん、草笛光子さんらが出演。また、庄内から50―70代の女性約40人がエキストラ出演する。
同オープンセットを中心にほぼ県内でロケを行う予定で、先月10日にクランクイン。現場は標高が高い上に例年にない大雪に見舞われ、除雪作業に苦戦しながらも順調にロケが進んでいる。
ロケが公開された10日は、デンデラの食糧倉庫がクマに襲われたというシーンの撮影。夜の本番を前に、夕方にかけて撮影スタッフがカメラ位置などを確認。浅丘さんら出演女優や地元エキストラ約20人も現場入りし、みのやわら靴などの衣装を着て本番での動きなどを確認していた。同オープンセットでの撮影は今月20日までの予定。その後、県外で冬以外の季節の撮影を行う。公開は6月25日。
2011年(平成23年) 2月12日(土)付紙面より
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酒田市の最上川スワンパークで冬を越した白鳥の北帰行が11日午前、始まった。第一陣は20羽ほどで、昨シーズンと同じ旅立ち。
市白鳥を愛する会の池田昭三会長によると、同日午前8時10分ごろ、白鳥がスワンパーク上空を大きく旋回した後、「Vの字」型となって海岸線を北上していくのを確認した。
第一陣が飛び立った後のスワンパークでは、残りの白鳥も大きく羽ばたいたり、飛行の訓練を繰り返すなど、5000キロもの長旅に備える姿が見られた。池田会長は「ここ数日間、飛行訓練を繰り返していたので『もうすぐ』と思っていた。無事に帰ってほしい」と話していた。北帰行は南よりの風の吹く日を中心に3月下旬まで続く。