2011年(平成23年) 2月15日(火)付紙面より
ツイート
地域の農業や伝統文化などを生かし、地域内外の多様な職種の人たちが交流しようというイベントが11日、鶴岡市福田の農家レストラン「菜ぁ」を拠点に開かれ、首都圏や仙台圏、地元の家族連れなどが竹細工や酒蔵の見学などを楽しんだ。
昨年12月に立ち上がった民間交流組織「んだs山形異業種交流会」(本部・山形市)が初の本格的なイベントとして企画。横浜市や仙台市、庄内各地の若者や家族連れなど14人が参加した。職種はサラリーマン、不動産業、農業、インテリアコーディネーター、酒蔵の杜氏などさまざま。
「菜ぁ」でひっぱりうどんの昼食を楽しんだ後、青竹を使い、はしやおちょこ、かっぽ酒用の水筒などを作った。協力してのこぎりで切るなど、楽しそうに取り組んでいた。
その後は同市羽黒町の酒蔵「竹の露」を見学し、新酒を試飲した。さらに希望者は湯田川温泉の甚内旅館で日本酒交流会。地元農家が育てたアイガモやネギを使った鍋を囲み、自作の水筒で温めたかっぽ酒を飲んで親睦(しんぼく)を深めた。
んだs山形異業種交流会副代表で、今回の企画の中心となった「菜ぁ」の小野寺紀允さん(29)は「まず自分たちが楽しむことが第一。そういう人のつながりを広げていくことで、結果的に農業が元気になったり、地域が活性化すればいい。イベントはそんなきっかけづくりとして、今後も企画していきたい」と話していた。
異業種交流会は2005年3月に仙台市で始まった活動。さまざまな職種の人たちが緩やかなネットワークをつくりながら、食や農業体験、環境保全など多彩なイベントやサークル活動を通じて交流するもので、現在は宮城県と本県のほか、北海道や青森県、新潟県、東京都にも支部的な組織がある。地域内だけでなく、各地域間の交流も進んでいるという。
2011年(平成23年) 2月15日(火)付紙面より
ツイート
鶴岡市高坂の金峰少年自然の家で12、13の1泊2日にわたり、「わんぱく自然塾」が開かれ、小・中学生たちが「イグルー(雪の家)」を作り、その中で泊まるなど、冬山の自然に親しんだ。
小学4年生から中学3年生までを対象に、異年齢集団のキャンプを通じて自然に親しみ、たくましさをはぐくもうと、四季ごとに開催している。「冬の巻」の今回は、庄内地方一円と東根市の児童・生徒29人が参加した。
初日は、屋外でひっぱりうどんの昼食で腹ごしらえをした後、5、6人ずつの5グループに分かれ、イグルー作りに挑戦。農業用コンテナに雪を詰め踏み固めたブロックを、直径2メートル前後の円状に置き、徐々に高く積み上げてドーム状にしていった。子供たちは、ブロックを作る役や積み上げる役、すき間を雪で埋める役などに分かれ、力を合わせ楽しそうに取り組んでいた。
「冬の巻」は初参加という門脇巧弥君(鶴岡・朝暘四小4年)は「雪の中で寝るのなんて初めて。すごく楽しみ」、丸藤義翔君(酒田・琢成小5年)は「夜、中学生のお兄さんが怖い話をしてくれるのが楽しみ」、2回目という大井一樹君(鶴岡・東栄小6年)は「雪のブロックは重くて、運ぶのが大変。中はあまり広くないけど、みんなで寝るのは面白そう」と話した。
夜は、昼同様に屋外できりたんぽ鍋を作って食べ、雪中花火大会を楽しんだ。イグルーの中に段ボールやマットを敷き、寝袋を二重にして寝た。2日目は金峰山への雪中登山で、冬の自然を満喫した。