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2011年(平成23年) 3月27日(日)付紙面より

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新庁舎で業務開始

 鶴岡市消防本部・本署が26日、移転先となった同市美咲町地内の新庁舎で業務を開始した。新庁舎は大規模災害時の防災拠点機能を確保するため、免震・耐震構造の建物となり、屋内訓練場は大規模災害時に他地域からの緊急応援隊の集結スペースとしての活用も想定し、庁舎屋上にはヘリポートも備えた。最新機能の通信指令システムも導入し、出動車両の現場到着時間短縮に威力を発揮する。正式な開署は4月1日で、同8日に開署式を行う。

 馬場町にある庁舎は、広域消防に移行した旧鶴岡地区消防事務組合の本部・本署庁舎として1974年に建設。資機材の増加や庁舎前の道路拡幅に伴い敷地が手狭となり、移転計画が持ち上がった。市は、横断道酒田線や国道7号バイパスが走る同市の交通の要衝で、まとまった用地の確保が可能だった鶴岡インターチェンジそばへの移転を決め、2009年10月に新庁舎建設に着手した。

 移転先の敷地は広さ約9500平方メートル。新庁舎は、庁舎棟、屋内訓練棟、仮眠室棟で構成し、鉄筋コンクリート造り(一部鉄骨造り)5階建て、延べ床面積約5600平方メートル。敷地内には鉄骨造りの訓練塔も整備し、5層と2層の2つの訓練塔で各種災害を想定した訓練を効果的に実施できるようにした。移転新築の総事業費は約28億円。

 新庁舎の配置職員は本部22人、本署44人、通信指令9人の計75人。消防、救助、救急の関係車両の配備が26日に完了し、出動態勢を整えた。通信指令部門は今月18日から新庁舎で業務を開始している。

 通信指令室には新たに100インチの大型マルチモニターを備えた。新システム導入により、これまで手動で行っていた火災や救急、救助などの現場周辺地図の表示が自動的にできるようになったほか、119番の発信地点を確定する時間も短縮。また、車両の位置情報システムを使った自動出動指定装置を導入し、災害現場に最も近い部隊を編成、出動できる態勢を整えた。

 消防本部は「高機能消防指令システムの導入で、119番受信から現場到着までの時間短縮が図られ、被害の軽減と救命率の向上が大いに期待できる」と話している。

 一方、馬場町の庁舎は新たに「中央分署」となり、1階部分を活用して分署機能を確保した。消防ポンプ車、消防タンク車、救急車各1台を配備し、消防と救急係を合わせて計9人の職員を配置した。

現場到着までの時間短縮を図る最新機能のシステムを導入した通信指令室
現場到着までの時間短縮を図る最新機能のシステムを導入した通信指令室



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