2011年(平成23年) 8月23日(火)付紙面より
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庄内地方の小中学校26校で22日、2学期の始業式が行われた。また、2学期制をとっている8小学校でもこの日から授業を再開し、約1カ月ぶりに子供たちの元気なあいさつや笑い声が校舎に響き渡った。
庄内教育事務所によると、3学期制をとる小中学校では18日を皮切りに、22、23の両日を中心に25日まですべての学校で2学期がスタートする。
鶴岡市立朝暘第五小学校(遠藤龍見校長、児童419人)では午前8時20分から体育館で始業式が行われ、児童を代表して中村彩香さん(5年)が「元気に水泳を、本気で委員会活動を、笑顔で合同音楽会を、それぞれ頑張ることが2学期の目標」と発表した。
続いて遠藤校長が「事故もなく、皆そろって2学期を迎えられたことをうれしく思う。2学期は85日間あり、最も長い学期です。一人一人が目当てを持って頑張ることを期待します」とあいさつした。始業式の後は5年生の転校生が全校児童の前で紹介され、児童たちは大きな拍手で歓迎した。
その後、各教室で夏休みの宿題などを提出。1年1組の教室では、担任の先生が「たくさんプールに入りましたか」などと聞くと、日焼け顔の児童たちは元気に「ハーイ」と手を挙げて返事をしていた。工作をはじめ絵日記やドリル、夏休みの間に読んだ本の感想文などを提出し、先生に「これが面白かった」「ここが難しかった」などと説明していた。
2011年(平成23年) 8月23日(火)付紙面より
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日本子どもの本研究会(本部・東京都)主催の「全国子どもの本と児童文化講座鶴岡大会」が20、21の両日、鶴岡市湯野浜温泉のホテル海麓園を主会場に開かれた。全国から約380人が参加し、詩人で童話作家の工藤直子さんの記念講演や分科会などを通し、子どもと本のかかわりなどについて考えを深めた。
同研究会は、児童図書の研究と普及、向上を目的に1967年に発足。文化講座は毎年、各地を会場に開催。鶴岡大会は、学校司書や読み聞かせなどにかかわる地元有志で実行委員会(山崎誠助代表)を組織し誘致した。
「希望を語る言葉を!読書の力・今私たちにできることは」をテーマに、初日は開会を前に事前希望のあった約100人が図書館大改造を行った市立朝暘第六小学校を見学。開会式では、同研究会の黒澤浩会長が「大震災後の今、ただ本好きの人たちが集まるのではなく、子どもたちの育成に関し、あらためて理念を認識し展望を開く課題を考える機会にしたい」とあいさつ。開催地歓迎の言葉として、山崎代表と榎本政規鶴岡市長のメッセージが読み上げられた。
市立朝暘第三小学校読み聞かせボランティア「ダンボの耳」がアトラクションで絵本「らいおんはしった」(工藤直子作)を朗読と音楽で聞かせた後、記念講演の講師の工藤さんが登壇。工藤さんは、「こどものこころ 詩のこころ」と題し、詩作の背景にある自然界の不条理に対する思いなどをユーモアを交えて講演。また、詩の受け止め方は人によって違うことに触れ、「好きになった時からその詩はその人のもの。いろんな受け止め方の深い部分で、心に何か響くものがつながっているのだと思う。だから、私の詩に関しては自分の詩としてどんどん使ってほしい」と話した。
2日目の21日は、「絵本」「児童文学」「子どもたちに伝えたい民話」「小学生と読書」「特別支援と読書」「学校図書館」など8つの分科会で、各分野の実践報告や意見交換した。