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2012年(平成24年) 1月27日(金)付紙面より

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「干し柿」で販路拡大

 庄内柿の需要拡大に向け、干し柿の魅力を再確認するイベント「庄内柿干し柿サミット」が25日、酒田市産業会館で開かれた。生産者や加工業者らが干し柿を使った料理を味わったほか、庄内各地で生産された干し柿を実際に食べながら意見交換し、販路拡大の可能性を探った。

 酒田観光物産協会(佐藤淳司会長)は2009年度、庄内柿を用いたブランド商品を開発し首都圏などでの販売推進を図ろうと、国の「地方の元気再生事業」を活用、庄内柿の加工品作りに着手した。

 翌10年度には県の「公募型重点分野雇用創出事業」を使い、市内の菓子製造や精肉店、かまぼこ製造、酒造メーカーなどと共に新商品の開発を進め、10年12月までにペースト入りのプチケーキ「柿っ娘(こ)」、柿を加えたリキュール「柿滴カクテル」、和風ゼリー「柿の雫」、干し柿を柿あんでくるんだ「庄内柿大福」など計15品が完成。その後、「庄内柿+(プラス)」という統一ネーミングで、同協会が運営する「酒田夢の倶楽」で販売しており、人気商品となっている。

 庄内柿のさらなる販路拡大に向け、同協会では今回、「生柿に比べ気軽に食べやすい」「出荷時期の調整がしやすい」などの利点がある干し柿に着目。数量確保、品質や加工技術の向上、販路拡大を目的に、県庄内総合支庁と共に今回のサミットを企画した。

 この日は、庄内地域の生産者、消費者、加工業者、飲食店経営者ら計約120人が参加。はじめに、同市のレストラン欅の武田亘調理長が考案した▽白カブと干し柿のマリネ▽干し柿とカボチャのサラダ▽干し柿と野菜入りピザ―など6品に舌鼓を打った。「干し柿を使うと砂糖はいらない。野菜と干し柿はかなりマッチする。柔軟に組み合わせを考えることで、さらにおいしいものを作ることができそう」(武田調理長)という。

 引き続き、庄内地域の干し柿生産者4人が生産する上での苦労、今後の展開方法などをスピーチ。産直あぐり(鶴岡市)で2種の干し柿を販売している長南光さんは「生産して20年になるが毎年毎年、出来が違う。今後も一つ一つ心を込め作っていきたい」、「北限のスイートパーシモン」と称する干し柿を産直さくら(酒田市)で販売している石塚茂さんは「この地域に適応した生産法を確立していかなくては」とそれぞれ述べた。

 会場には生産者18人が作った干し柿計25種が並び、参加者が試食。「平田消費者の会」の今野陽子会長は「どれもおいしい。料理レシピをもらったので、地区や家庭で調理してみたい。干し柿や、庄内柿を使った加工品は地域活性化に向けた起爆剤になりそう」と話していた。

 同協会では来月、東京・銀座の県のアンテナショップ「おいしい山形プラザ」、神奈川県藤沢市のデパート・さいか屋藤沢店で、庄内柿需要拡大に向けたイベントをそれぞれ開催する予定。

ずらりと並んだ干し柿に舌鼓を打つ参加者たち
ずらりと並んだ干し柿に舌鼓を打つ参加者たち



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