2012年(平成24年) 5月17日(木)付紙面より
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「ふじ(藤)の花」をキーワードにまちづくりを推進している鶴岡市藤島地域の中心部で、フジ棚が開花し、甘い香りを放っている。18―20日には「ふじの花まつり」が市藤島体育館を主会場に開かれる。
同地域では1992年から地名にちなみ「日本一ふじの里づくり」を掲げ、住民にフジの苗を配布して育ててもらうとともに、公共施設や中心部の道路沿いにフジ棚を整備している。
このうち市藤島体育館南側のフジ棚は、総延長約400メートルという大きさ。ふじしま観光協会によると、今年の露地物は例年より1週間ほど遅く、今は三分咲きほど。好天となった14日は、花房がそよ風に揺れる下、住民が心地よさそうに散策する姿が見られた。同協会によると、「まつり」のころに見頃となる。
「まつり」は市や地域内の農協、商工会、芸術文化団体などが実行委員会(実行委員長・田中壽一ふじしま観光協会長)をつくり、毎年この時期に開き、今年で21回目。
呼び物の「ふじの花盆栽展」は3日間とも午前9時―午後6時に同体育館屋内練習場で開催。住民が丹精込めて育てた約100鉢が出展される。
メーンの20日は屋内練習場で多彩な行事が繰り広げられる。午前10時からは呈茶(料金100円、先着300人)、押し花アート体験(材料代400円)、同11時からは新企画「ふじの語り部」として、藤島語りの会が地域に伝わる昔話を披露する。午後6時からは「藤見の宴」(前売りチケット2000円)として、フジの花の甘い香りが漂う中で花見の宴を楽しむ。パトカーや消防車などの「働く車展示試乗」(午前10時―午後3時、屋外)も行われる。
そのほか俳句大会(18―20日に投句)、ミニコンサート(19日、屋内練習場)、藤グッズやお菓子などの物産販売(19、20日)などを予定。
ふじしま観光協会のホームページでは開花情報を流している。問い合わせは実行委事務局(同観光協会内)=電0235(64)2229=へ。