2012年(平成24年) 6月13日(水)付紙面より
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中国南方航空が運航する庄内空港と中国・黒龍江省ハルビンとの国際チャーター便が12日午前、中国人旅行客48人を乗せて庄内空港に到着した。一方、中国へのツアー客ら150人がこの機材(エアバスA320)に搭乗。ハルビンを拠点とする4泊5日の中国の旅に出発した。このうち、吉村美栄子知事を団長とする東方水上シルクロード貿易促進協議会(会長・新田嘉一平田牧場会長)の訪中団は約30人。昨年10月に開所した県ハルビン事務所を視察するほか、省政府などを表敬訪問する。
山形県と黒龍江省は1992年、東方水上シルクロードが開設され第1船が酒田港に入港したなどの縁から翌93年、友好県省の盟約を締結した。同協議会は、省都ハルビンで毎年6月15日から開かれる「中国ハルビン国際経済貿易商談会」に96年の第7回から毎年出展。県産品や県内観光地などを広く紹介している。
今回の訪中団も商談会開会式に参加。昨年で58カ国が出展するようになった世界的規模の商談会を視察する。また、13日はハルビン中央大街で開催される「山形県伝統芸能披露」なども見学する予定。
一方、一般参加者は数グループに分かれて中国東北部を観光。国内便や高速鉄道(新幹線)などを利用して遼寧省瀋陽、吉林省長春の世界遺産などを巡り、訪中団と共に16日昼ごろ、庄内空港に帰る。
この日、ハルビンからのチャーター便は午前10時半ごろ、庄内空港に到着。到着ロビーでは庄内観光コンベンション協会の関係者や三川町の「菜の花むすめ」ら約40人が「熱烈歓迎」の横断幕を掲げて出迎え。笑顔で降り立った子供から高齢者までの旅行客に、サクランボやミニ御殿まり、庄内地域の観光パンフレットなどを配り歓迎した。
ハルビンからの一行は北海道と東京の2つのコースに分かれて観光。15、16日に羽黒山や酒田市内を観光し、16日に帰国する。