2012年(平成24年) 8月1日(水)付紙面より
ツイート
鶴岡市立荘内病院(三科武院長)で31日、医療体験プログラム「オープンホスピタル」が開かれた。医療系への進学を希望する市内の高校生たちが機器を使って消化器検査を体験するなど、医療現場の雰囲気を味わった。
医師の確保が年々難しくなる中、医療現場を体験することで医師などを目指す思いを強めてもらおうと、同病院が昨年から実施。市内の高校に参加を呼び掛け、鶴岡南、鶴岡北、羽黒、鶴岡東の4校から合わせて14人が参加した。
午前中はオリエンテーションの後、心臓マッサージやAED(自動体外式除細動器)を使った心肺蘇生、消化器検査の模擬体験などを行った。
消化器検査では、板垣茂文医師と大滝雅博医師2人の指導で、胃カメラや大腸スコープを模型の中に入れ、胃や大腸の中を確認した。医師から「モニターを見ながらゆっくり」などと指導を受けながら、落ち着いた様子で体験していた。
高柳健斗君(15)=鶴南高1年=は「貴重な体験ができて医師になりたい気持ちが強まった」、風間那津子さん(16)=鶴北高1年=は「全てが初めての体験。将来に向けた勉強の励みになる」と目を輝かせながらそれぞれ語っていた。
午後からは訓練用シミュレーション機器を使った腹腔(ふくくう)鏡下手術の体験のほか、施設見学なども行われた。