2012年(平成24年) 5月20日(日)付紙面より
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東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う風評被害で、経済的打撃を受けた福島県の中通り、会津地方の特産品を販売する「福幸(ふっこう)市」が19日、酒田市日吉町二丁目の山王くらぶ駐車場で開幕。20日までの2日間、軒を連ねた14の出店で喜多方ラーメンやカレー焼きそばなど福島を代表する味覚を販売する。
NPO法人・パートナーシップオフィス(酒田市、西村修理事長)、東北公益文科大などが昨年に結成した「つながろう日本!たすきプロジェクト」委員会(代表・西村理事長)の主催。経済的に打撃を受けている福島県中通り・会津地方を支援するとともに、冷え込んでいる酒田市内の消費を上向かせるきっかけにしようというのが狙い。昨年5月の酒田まつりに合わせて初めて開催。その後、同8月の「みなとオアシスまつり」、同10月の公益大の文化祭「公翔祭」の際にも開かれた。
今回は、福島県、同県観光物産交流協会の後援を受け企画。初日は午前10時すぎから同駐車場で開会式典。西村代表が「大震災から14カ月。まだ以前の水準には戻らないものの、福島の人たちも忙しくなってきたと聞く。今年のまつりは土、日曜と重なる上、天候もいいもよう。酒田まつりの盛り上げに協力を」とあいさつ。阿部寿一市長、酒田観光物産協会の真島裕副会長が祝辞を述べた。
これを受け、出店者を代表し「伝統会津ソースかつ丼の会」の中島重治会長が「昨年の酒田まつりでは出店の機会をもらい、大変感激した。今後も復興・福幸に向け、心を一つにし福島をアピールしていきたい。この2日間、大勢の人から声を掛けてもらいたい」と述べた。
会場には、喜多方ラーメンの試食・販売のほか、いずれも会津特産のカレー焼きそば、ソースかつ丼、あわまんじゅう、会津地鶏焼き鳥などの出店が立ち並び、同県を代表するゆるキャラ「キビタン」の母「キビママ」も登場し「福島」をアピール。市民らでにぎわった。
開店時間は午前10時から午後9時ごろまで。各店とも売り切れ次第、閉店する。
2012年(平成24年) 5月20日(日)付紙面より
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鶴岡市泉町の無量光苑釈迦堂(風間家旧別邸、国登録有形文化財)の庭園で、今年もツツジの花が咲き、訪れた人たちの目を楽しませている。見頃は20日ごろになるという。
釈迦堂庭園は、100年ほど前、風間家7代当主の幸右衛門が自然風景の描写を取り入れて造園した。約2700平方メートルの広さに芝生が敷かれ、中ほどに池、奥に山を築いて庭木や岩、雪見灯籠を配し、庭全体に静かな風情を漂わせている。
釈迦堂を管理する克念社(長岡正樹理事長)によると、庭園内には20株ほどのツツジがあり、早いものは今月10日ごろに咲き始めたという。春先の低温の影響か、例年より3日ほど遅いという。
17日はピンクの花が満開となり、白も咲き始めていた。同社によると、白は20日ごろに見頃を迎えそうで、その後に赤が咲きそろうという。学校の野外活動で庭園を訪れた、仙台市内の中学生たちは「いろんな色のツツジがあってきれい」と話しながら観賞していた。
入館料は大人200円、小中学生100円。丙申堂との共通券は大人400円、小中学生200円。