2012年(平成24年) 6月13日(水)付紙面より
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鶴岡市山王町の山王通り商店街に、誰でも気軽に立ち寄れる憩いの喫茶店「街のコンシェルジュ チャペ」がオープンし11日、お披露目会が行われた。庄内の食材を使った中華まんのような新しい味覚『チャペピー』などを販売するとともに、“街ネタ”の情報交換・発信を目指す店が本格的に始動した。
「チャペ」は、同市大宝寺町の横田俊雄さん(71)=さいたま市出身=が開業し同商店街の「さんのう夢ほっと」の一角にオープン。店名は、猫好きの横田さんらしく猫を意味する庄内弁「チャペ」とした。
この日のお披露目会には山王通り商店街の各店関係者や横田さんの友人など約50人が出席。開店祝いの花で飾られた店内を見学した。その後、近くの飲食店に会場を移して内祝いが開かれ、横田さんが「喫茶店の経営は初めてでこれからどんな展開となるか見当が付かないが、持ち前の粘り強さで頑張っていく。これまで以上のご支援、ご指導をよろしくお願いします」とあいさつした。乾杯後は和やかに懇談し、新店舗の門出を祝った。
横田さんは建築設計・経営コンサルタント会社の「ヨコハウス」(本社・東京)の会長。鶴岡市出身の作家・藤沢周平さんのファンで、2年半ほど前に鶴岡を訪れたのをきっかけに2010年4月、同市に移住した。
「大好きな庄内で地域活性化を図ろう」と庄内での起業を決意し、昨年度に東北公益文科大や日本政策金融公庫、県で組織する社会起業家育成研究会が開催した『社会起業家育成講座』を受講。「設計業とはまったく違う仕事なので、もう一度はじめから学ぶつもりで受講した。起業は『やる気』が大切と再認識した」(横田さん)という。その後、今年4月に「ヨコハウス庄内」を設立して開店準備を進め今月9日、店が正式にオープンした。同講座受講者では初の起業という。
チャペの看板メニューは、中国の「包子(バオズ)」をヒントに作った『チャペピー』。また、店内には庄内や他県の民芸品など雑貨販売コーナーを設置している。問い合わせは同店=電0235(64)1355=へ。
2012年(平成24年) 6月13日(水)付紙面より
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中国南方航空が運航する庄内空港と中国・黒龍江省ハルビンとの国際チャーター便が12日午前、中国人旅行客48人を乗せて庄内空港に到着した。一方、中国へのツアー客ら150人がこの機材(エアバスA320)に搭乗。ハルビンを拠点とする4泊5日の中国の旅に出発した。このうち、吉村美栄子知事を団長とする東方水上シルクロード貿易促進協議会(会長・新田嘉一平田牧場会長)の訪中団は約30人。昨年10月に開所した県ハルビン事務所を視察するほか、省政府などを表敬訪問する。
山形県と黒龍江省は1992年、東方水上シルクロードが開設され第1船が酒田港に入港したなどの縁から翌93年、友好県省の盟約を締結した。同協議会は、省都ハルビンで毎年6月15日から開かれる「中国ハルビン国際経済貿易商談会」に96年の第7回から毎年出展。県産品や県内観光地などを広く紹介している。
今回の訪中団も商談会開会式に参加。昨年で58カ国が出展するようになった世界的規模の商談会を視察する。また、13日はハルビン中央大街で開催される「山形県伝統芸能披露」なども見学する予定。
一方、一般参加者は数グループに分かれて中国東北部を観光。国内便や高速鉄道(新幹線)などを利用して遼寧省瀋陽、吉林省長春の世界遺産などを巡り、訪中団と共に16日昼ごろ、庄内空港に帰る。
この日、ハルビンからのチャーター便は午前10時半ごろ、庄内空港に到着。到着ロビーでは庄内観光コンベンション協会の関係者や三川町の「菜の花むすめ」ら約40人が「熱烈歓迎」の横断幕を掲げて出迎え。笑顔で降り立った子供から高齢者までの旅行客に、サクランボやミニ御殿まり、庄内地域の観光パンフレットなどを配り歓迎した。
ハルビンからの一行は北海道と東京の2つのコースに分かれて観光。15、16日に羽黒山や酒田市内を観光し、16日に帰国する。