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2013年(平成25年) 3月29日(金)付紙面より

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日沿道あつみIC―鶴岡JCT間 開通1年、整備効果顕著に

 国土交通省酒田河川国道事務所は28日、昨年3月に開通した日本海沿岸東北自動車道のあつみ温泉インターチェンジ(IC)―鶴岡ジャンクション(JCT)間の開通1年後の交通状況を発表した。今月14日の調査によると、三瀬IC―鶴岡西IC間の1日当たりの交通量は6300台で、並行する国道7号は開通前より半減した。開通1年間で、あつみ温泉の観光客数の大幅増加、鶴岡市温海地域からの救急搬送の円滑化などの高速道路整備効果が表れている。

 あつみ温泉IC―鶴岡JCT間25・8キロは昨年3月24日に開通した。今回の交通量調査は三瀬IC付近、7号の鶴岡市小波渡で実施。7号は開通前の昨年3月21日の8800台が、開通1カ月後に5100台、今月14日は4300台と推移。日沿道の三瀬IC付近は開通1カ月後の5900台から今月は6300台に増加し、7号から日沿道に交通の転換が進んだ。

 また、今月の日沿道と7号の交流量は合わせる1万600台となり、開通前の7号単独の8800台を2割上回っている。同事務所は、周辺の国道345号からの流入▽東北道を利用して新潟・北陸・関西方面とを行き来していた長距離トラックなどの流入―があるとみており、「観光客の増加も含めて開通区間への交通が誘発されているのではないか」としている。

 一方、整備効果については▽観光活性化▽救急搬送の支援▽冬季の安全性向上▽交通事故の減少―などを挙げている。観光面では、あつみ温泉の入り込み客数が開通前の2011年4―12月が22万4500人だったのが、開通後の昨年4―12月は27万2400人と約5万人増加。同市温海地域の早田地区の7号沿いにある道の駅「しゃりん」も同期間比較で11年の22万4900人から23万3700人と約1万人増えた。いずれも県外客の伸びが目立つ。

 救急搬送では、あつみ温泉地区から第3次救急医療施設のある酒田市の日本海総合病院への搬送時間が開通前の54分から開通後には39分と15分短縮し、患者負担が軽減されている。また、鶴岡市の7号由良坂では大雪の影響で登坂不能となる大型車で通行規制が発生していたが、大型車の日沿道への転換で登坂不能リスクが低減し、今冬は通行規制がなかった。温海―鶴岡間の7号の交通事故は開通前1年間の30件が開通後の約1年間(今月1日まで)は16件とほぼ半減している。

あつみ温泉―鶴岡間が開通して1年。同区間の交通量が伸び、温泉の観光客が増加するなど整備効果が表れている=今月22日、三瀬IC付近
あつみ温泉―鶴岡間が開通して1年。同区間の交通量が伸び、温泉の観光客が増加するなど整備効果が表れている=今月22日、三瀬IC付近



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