2013年(平成25年) 3月29日(金)付紙面より
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鶴岡市が、同市文園町の旧鶴岡三中校舎跡地に建設した「鶴岡南部児童館」が完成し、4月1日に開館する。市内で5カ所目となる自由来館型の児童館で、就学前の幼児が集う機能と朝暘一小の学童保育機能を持つ。
旧三中校舎は第一学区学童保育所などとして活用されているが、老朽化が激しく危険度が増したため、市は解体を決定。跡地利用で、市街地南部地域の子育て支援強化と児童の健全育成の拠点を目指し自由来館型の児童館を新設した。市内には中央、鶴岡西部、大山、藤島の4つの自由来館型児童館がある。
建築場所は朝暘一小の東側隣接地で、鶴岡産の木材を活用した木造一部2階建て、延べ床面積約590平方メートルの建物。1階に授乳室を備えた幼児室、遊戯室、静養室、放課後児童クラブ室3室、事務室を設け、2階部分には子供たちが「隠れ家」的に利用できるロフトを備える。解体費を含む総事業費は約2億2000万円。運営は鶴岡市社会福祉協議会が、市の指定管理を受けて行う。
市街地南部地域での子供の健全育成支援拠点として、相談業務や子育て講座、親子参加行事などの実施を予定している。一方、放課後児童クラブの学童保育機能では、第一学区の児童を受け入れる。旧鶴岡三中校舎の解体は引き続き新年度も行われ、解体後に同児童館の駐車場を整備する。
市街地西部地域の拠点として朝暘六小敷地内に設置された鶴岡西部児童館は、幼児や児童、保護者らの自由来館で年間約8000人が利用。市は鶴岡南部児童館についても同程度の利用があると見込んでいる。祝日と年末年始を除く午前9時―午後5時に利用できる。