2013年(平成25年) 4月12日(金)付紙面より
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鶴岡市羽黒町松ケ岡の湿地で、ミズバショウが見頃を迎え、里山に春の訪れを告げている。
ミズバショウは、近畿以北の湿地や水辺に群生するサトイモ科の多年草。花のように見える純白の仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれ、中に淡い黄色の穂状の花を咲かせる。
市羽黒庁舎観光室によると、松ケ岡では幅30メートル、奥行き70メートルの湿地に約2万株が自生し、例年3月下旬から咲き始める。今年は雪解けが遅かったものの、今月に入ってから暖かい日が続いたおかげで、昨年よりは1週間ほど早い3日ごろに咲き始めた。
湿地には遊歩道が設けられ、小川沿いに咲くミズバショウの姿を間近に見ることができる。せせらぎの音が聞こえる中、純白の仏炎苞の群落が競うように咲き誇り、かれんな姿を見せている。
松ケ岡のミズバショウは、天気にも左右されるが、今月下旬ごろまで見ることができるという。