2013年(平成25年) 4月21日(日)付紙面より
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開館50年目を迎えた鶴岡市立加茂水族館(村上龍男館長)で20日、記念イベントの「50回目の開館記念日」が行われた。1964(昭和39)年4月18日に現在地へ移転改築した当時の料金で入館できるとあって、大勢の家族連れでにぎわった。
イベントは、2014年6月オープン予定の新水族館建設に伴い、現在の水族館が今年12月から休館に入ることから、「現在の建物での営業は今年が最後。半世紀を過ごした水族館の姿を大勢の方から見てもらいたい」と企画された。
この日の入館料は高校生以上が50円、小中学生20円(未就学児無料)。開館の午前8時半前から約50人が列をつくった。先着50人を対象にくじ引き抽選会が行われ、家族連れなどがクラゲの写真集や水族館への招待券などを引き当てた。
アシカショーやアザラシの餌付け、クラゲの給餌解説など各コーナーでは来館者が集まり前が見えないほど。ボランティアスタッフや職員は「5月の連休ほどではないが、普段の土日より人が多い」と話し、対応に追われていた。
孫2人を連れて来館した鶴岡市若葉町の70代女性は「孫が大きくなったので、しばらく来ていなかったが記念日と聞いて連れてきた」とした上で「展示が素晴らしく、孫たちもクラゲを見る目が変わったようだ。新水族館も楽しみ」と話していた。
また、奥泉和也副館長は「普段より地元の方々が多く足を運んでくれてるようで、うれしい限り。21日も記念イベントが行われるので、半世紀続いてきたこの建物を目に焼き付けてもらえれば」と話した。