2013年(平成25年) 4月27日(土)付紙面より
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鳥海山(2236メートル)の中腹を通り遊佐町と秋田県にかほ市を結ぶ山岳観光道路「鳥海ブルーライン」(延長約35キロ)の開通式が26日、同町小野曽集落の旧料金所前で行われ、シーズン中の無事故と登山者らの安全を祈った。
開通式では、時田博機遊佐町長が「鳥海山は昨年、登山者が県内一になった。これからも山の魅力を発信していくため、皆さんの力添えを賜りたい」と協力を要請するとともに、「今年も安全な山であることを祈る」とあいさつした。
地元選出県議の祝辞に続き、庄司茂正NPO法人遊佐鳥海観光協会理事長ら8人がテープカットした。一番乗りした齋藤勝男さん(64)=酒田市大宮町四丁目=に花束と記念品の「花笠人形」、30番目までに絵馬などが贈られた。
その後、鳥海太鼓の勇壮な演奏に送られ、パトカーを先頭にパレード。2合目の陣屋辺りからは道路脇に雪が残り、標高790メートルの神子石(みこいし)から上は、場所によって3メートル余りの雪の回廊が続いている。
パレードの車は、あられ交じりの雨と濃い霧の中、雪の壁を縫うように走行。秋田県側との合同安全祈願祭が行われる大平山荘を目指した。
凍結の恐れがあるため当面、夜間通行止めの措置が取られる。