2013年(平成25年) 8月1日(木)付紙面より
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高校生が医療の現場を学ぶ「オープンホスピタル」が31日、鶴岡市の荘内病院(三科武院長)で開かれた。将来、医師や薬剤師を志望する高校生たちが救命処置や手術の模擬体験を通して医療の現場に触れた。
地域医療における中核病院としての役割を知ってもらうとともに、体験を通して医師などを目指す思いを深めてもらおうと同病院が2011年から実施している。今回は鶴岡南、鶴岡東、鶴岡中央、羽黒の4校から合わせて15人が参加した。
午前中はオリエンテーションの後、救命処置の模擬体験や手術室の見学、消化器検査の模擬体験などを行った。
このうち救命処置の模擬体験では、人工呼吸や心臓マッサージの方法を学んだほか、医師以外はほとんど行うことのない「気管挿管」に挑戦。菅秀紀医師と須藤大輔研修医が倒れて意識をなくした患者の口からチューブを挿入し気道を確保する方法を指導した。医師から「指先をうまく使って操作して」とアドバイスを受けると、高校生たちは真剣な表情で模型にチューブを差し込んだ。
鶴岡南高校2年の加藤舞さん(16)は「将来医学部を目指していて、医師がどんなことをしているのか知りたくて参加した。専門的な体験もできて将来へのモチベーションが上がる」と目を輝かせた。
午後からはヘリポートや検査室の見学、内視鏡外科手術の模擬体験などが行われた。