2013年(平成25年) 8月2日(金)付紙面より
ツイート
山形の自然を体験しようと長野県や東京都などの小中学生たちが4日まで、5泊6日の日程で鶴岡市を訪れ、同市小国の小学校跡地「ふるさとふれあい村」に宿泊し、野外炊飯や海水浴などで自然体験をしている。
長野県で子どもたちなどを対象に自然学校や合宿プログラムを実施しているネイチャーセンター(長野市、内田幸一代表)が主催。1989年に雑誌で「ふるさとふれあい村」を知ったのをきっかけに海・山・川など自然が豊かな鶴岡を訪れて以来、毎年この時期に子どもたちを連れてキャンプを行っている。今年で25年目。
今回は職員の大日方隆幸さん(41)を団長に長野県や東京都、岐阜県などから職員の呼び掛けで集まった小学1年から中学3年までの子ども41人と、引率の大人15人が参加した。
1日は温海地域の出羽商工会温海支所で、関川地区に伝わる伝統工芸・しな織のしおり作りに挑戦。同商工会女性部の3人が指導した。子どもたちはしな織の布をはさみで好きな形に切り、ひもを付けるなどしてしおり作りを楽しんだ。
長野市から来た室賀美夏(9)さん=信州大学教育学部付属長野小学校4年=は「しな織は木の皮でできていると聞いてびっくりした。しおりは学校で使いたい」と笑顔で話した。
一行は海水浴や一霞焼の体験、地元との交流会などを行い、4日帰途に就く。