2013年(平成25年) 8月24日(土)付紙面より
ツイート
国の特別天然記念物のコウノトリが鶴岡市羽黒町川代の水田に飛来し、羽を休めている。日本野鳥の会山形県支部によると庄内で飛来が確認されたのは1997年(酒田市)以来という。
同地区では19日ごろから近所の住民などから目撃情報があり、22日午前7時半ごろ、知人の連絡を受けて駆け付けた同会会員の石川喜春さんと月山ビジターセンター解説員の加藤一之さんが確認した。加藤さんは「初めて見たので興奮している」と話していた。
国内の野生のコウノトリは1971年に絶滅し、2005年から兵庫県豊岡市で試験放鳥されている。今回発見されたコウノトリに個体識別用の足輪はなく、大陸から飛来した野生種の可能性があるという。
コウノトリは水田の中でたたずんだり、餌となるタニシをついばんだりした後、ゆったりと上空を飛び回っていた。