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2013年(平成25年) 9月28日(土)付紙面より

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アフリカの稲作振興へ 山形大農学部で研修 10カ国14人に修了証

 先月中旬から約1カ月間にわたり、山形大農学部(鶴岡市、西澤隆学部長)がアフリカ地域の農業省職員らを対象に行っていた研修の修了式が26日、同学部で行われ、10カ国の14人に修了証が贈られた。稲作の収穫後のロスを防ぐ技術を学んだもので、具体的な対策案を携え、帰国する。

 アフリカ諸国では食糧事情の改善に向け多収で干ばつに強い「ネリカ米」の普及を図っている。研修は国際協力機構(JICA)の事業として2008年度から毎年、同学部で実施。今年は先月19日からスーダン、エチオピア、ガーナ、ケニア、ナイジェリア、ウガンダ、タンザニア、カメルーン、コートジボアール、モザンビークの10カ国の農業省職員や研究者14人が庄内農業の視察などを行いながら学んだ。

 修了式に先立ち、25、26日に同学部で行われた成果発表会では、適期刈り取りや異物が混入しない脱穀、乾燥、貯蔵の方法など、今後1―3年に各国で実施する対策案を発表した。

 指導の中心になった安藤豊教授によると、稲作の歴史が浅い国も多く、刈り取り後に野積みで放置したり、脱穀時にドラム缶にたたきつけるため異物が混入するなど、収穫後の課題は多い。対策案はそうした各国の実情を踏まえ、農家が実践できるように予算や技術面にも配慮したものを、教授陣と何度も意見を交わし考えたという。

 修了式では、夏賀元康副学部長が祝辞で「皆さんは帰国したら各国の稲作を担う中心になる。ここで学んだことを稲作振興に役立てて」と激励。JICA東北の斎藤奨総務課長が一人一人に修了証を手渡した。

 ナイジェリア農業農村開発省の研究者、アディビー・マイケルさん(40)は「ここで学んだ経験を生かし母国で実践したい。滞在中は特に、日本人が正直で決まりをきちんと守ることが印象に残った」と話した。

JICAの斎藤課長(左)から修了証を受け取る研修生たち
JICAの斎藤課長(左)から修了証を受け取る研修生たち



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