2013年(平成25年) 12月11日(水)付紙面より
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酒田市の希望ホール自主事業企画運営委員会(関矢順委員長)が主催した「わんぱく寄席」が8日、同市の希望ホールで開かれ、児童たちが高座で小噺(こばなし)を披露したほか、真打ちによる話芸で落語に対する知識を深めた。
広く子供たちから日本の伝統芸能の一つ、落語に触れてもらおうと、同委員会と市が企画。江戸落語の春風亭柳朝さん、上方落語の笑福亭鶴笑さん、漫才コンビの宮田陽昇が出演した。
最初に柳朝さんが「らくごってなんだろう」と題して落語について解説。「落語には東京の江戸落語と大阪を中心とした上方落語の2種がある」「江戸落語には身分制度がある。前座から始まり、二つ目、真打ちとなる。真打ちになると師匠と呼ばれ、弟子をとることができる」「最後に高座に上がる人を主任(とり)と呼ぶ」などと紹介した後、謎掛けを披露した。
その後、4人の児童が高座に上がって座布団に座り、「これは天国の話です。あのよ(世)―」「パン屋はどこですか。あの角をマーガリン(曲がり)」と柳朝さんから教えてもらった小噺をそれぞれ披露。落ちが決まると、会場からは笑いと大きな拍手が湧いた。