2014年(平成26年) 1月17日(金)付紙面より
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鶴岡市の荘内神社(石原純一宮司)で15日夕、恒例の「どんど焼き祭」が行われた。市民らが古いお札や正月用の松飾りなどを持ち込み、お清めの火で焼いて感謝を込めるとともに今年1年の無病息災を願った。
どんど焼きは小正月の行事で全国各地で行われている。同神社では、松飾りや古くなった神棚などを浄火でたき上げるとともに、神様にささげた供え物の「お下がり」を食べて御利益を願う。門松が燃えて「どーん、どーん」と聞こえるのがどんど焼き祭の名称の由来とされる。
この日は神社の参道に高さ、幅ともに約3メートルの焼き場が設けられ、市民が持ち込んだ松飾りやだるまなどが積み上げられた。午後5時すぎ、神事で石原宮司ら神官と一緒に参拝客が「唱え詞」を読み上げ、たいまつで浄火がつけられた。勢いよく火柱が上がると静かに手を合わせたり、竹ざおの先にスルメや昆布、餅を挟んであぶっていただきながら、今年1年の健康などに願いを込めていた。
昨年に引っ越してきたという市内の会社員、松崎勝美さん(42)は妻と子ども2人とともに訪れ、「初めて来た。家族4人の健康を願いました」と話していた。