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2014年(平成26年) 3月23日(日)付紙面より

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歴史にピリオド 

鶴岡市湯田川小 創立136年、最後の「カッポ太鼓」

 今月末で閉校する鶴岡市立湯田川小学校(岡崎津校長、児童39人)の閉校式が22日、同校で行われ、1877(明治10)年の創立以来136年の歴史の幕を閉じた。

 湯田川温泉のお膝元にある同校は温沢学校として創立。湯田川尋常高等小学校、湯田川村立国民学校などを経て1947年に村立湯田川小学校、55年に現名称となった。少子化に伴い、田川小、朝暘四小とともに閉校し、4月から新生・朝暘四小に統合される。創立以来の卒業生は、今春の12人を含め3404人。

 閉校式は市と市教育委員会、湯田川小、同校閉校記念事業実行委員会の主催。全児童と保護者のほか、地域住民や来賓合わせて約150人が出席した。

 開会に先立ち、全児童がそろいの法被姿で、地域特産の孟宗竹の成長に夢を託したカッポ太鼓「のびよ若竹」の演奏を力強く披露、大きな喝采を浴びた。

 式では田中芳昭市教育委員長が今月31日で閉校することを宣言。榎本政規市長が式辞で「湯田川小の歴史と伝統は皆さんの心の中に生き続ける。児童の皆さんは、この学校で築いた友愛の絆を大切に、勉強、スポーツで心身を鍛え、大きく豊かに成長して」、岡崎校長はあいさつで「新しい学びやで、自分の目標に向かい、思う存分に力を発揮して。地域の皆さんは今後も変わらず、子供たちを地域の宝として見守り励ましてほしい」と述べた。

 児童代表の佐藤ほのかさん(6年生)がカッポ太鼓や遠足などの学校生活を振り返り、「136年間、多くの人が通った湯田川小。ありがとう、そして、さようなら」と感謝と別れを告げた。全員で校歌を歌い、岡崎校長が榎本市長に校旗を返納すると、会場からはすすり泣きが漏れた。

酒田市松山中 文武に秀で63年 合唱で幕

 統合で4月から「酒田市立東部中学校」になる松山中(松本克則校長、生徒127人)で21日、閉校式が行われ、63年の歴史にピリオドを打つとともに、生徒や地元住民らが慣れ親しんだ学びやとの別れを惜しんだ。

 同校は1951年、当時の内郷村、松嶺町、上郷村組合立松山中として開校。これまでの卒業生7268人は地元はじめ国内外の各界で活躍している。教育熱心な風土は文武に優れた生徒を育んだ。全国中学校駅伝大会に数多く出場。2001年には男子が5位、女子が6位とダブル入賞を果たした。学校文集「松山」が県コンクールで最優秀に輝くなど、文化面でも素晴らしい成果を挙げている。

 この日は生徒全員と地域住民ら約350人が出席。本間正巳市長が「最後の卒業生には有終の美を飾ってもらった。拍手を送る。在校生は、さらに大きく強く成長することを期待する。地元の皆さんはそれぞれの思い出があり、哀惜の念が強いと拝察する。これからの教育環境を考慮していただき、統合に理解を賜りたい」と式辞を述べた。

 浅井良市教育委員長、松本校長のあいさつに続き、生徒会長で3年生の佐藤慶人君が「本日で母校は歴史の幕を閉じるが、思い出は松山の風景とともに一人一人の心に残り続けると思う。1、2年生は松中の伝統を忘れず、東部中でも新たな校風をつくって地域と交流することを期待する。ありがとうございました」と代表の言葉。出席者全員で最後の校歌を斉唱し、松本校長が本間市長に校旗を返納して松山中の歴史に終止符を打った。

 引き続き生徒全員がステージに整列。DVDで同校の歴史をスクリーンに映し出しながら、同校生徒会が作詞、同校教諭が作曲したオリジナル曲「故郷(ふるさと)?この松中にありがとう」など3曲を、感謝の気持ちを込めて合唱した。

 同校は4月、飛鳥中と統合。飛鳥中の校舎などを使い、東部中として新たなページを刻む。

閉校式で、カッポ太鼓の最後の演奏を力強く披露した湯田川小の子供たち
閉校式で、カッポ太鼓の最後の演奏を力強く披露した湯田川小の子供たち

生徒全員が感謝の気持ちを込めて「?この松中にありがとう」などを合唱した
生徒全員が感謝の気持ちを込めて「?この松中にありがとう」などを合唱した



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