2014年(平成26年) 6月3日(火)付紙面より
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鶴岡市立加茂水族館(クラゲドリーム館、村上龍男館長)が1日、リニューアルオープンした。県内外からの来館者で館内は混雑。クラゲ展示室「クラネタリウム」の直径5メートルの大水槽の前では、水中を漂うミズクラゲの群れに多くの人たちがくぎ付けとなる様子も見られた。
3階建て、延べ床面積約4000平方メートルの新水族館は建物は真っ白な外観と独創的な形で、イメージは「加茂の海に浮かぶクラゲ」。50種類を超えるクラゲ展示をメーンに、アシカショーやアザラシプール、レストランなど全てが新しく、“世界一のクラゲ水族館”として生まれ変わった。
オープン初日は開館1時間前に約250人が行列をつくった。先頭に並んだ高知県南国市の早坂康平さん(23)は「夜行バスなどを乗り継いで深夜から並んだ。加茂水族館は何回も足を運んでおり、リニューアルオープンが待ち遠しかった。どんな展示になっているか楽しみ」と語った。
入場が始まると次々と家族連れなどがゲートを通過し、順路に沿って淡水魚、海水魚の各コーナー、クラネタリウムなどを巡った。目玉となる大水槽を目の当たりにした人々は、子供も大人も「おおー」「すごい、きれい」などと歓声を上げ、記念写真などを撮っていた。
宮城県から家族5人で来た佐藤美月さん(16)は「旧館に4、5回来たことがある。新館はとても広くてきれい。クラゲは何回見ても癒やされる」、山形市から妻と娘2人と訪れた遠藤崇さん(44)は「やはり大水槽が印象的。とても素晴らしい」とそれぞれ語り、地元の鶴岡市黒川から来た秋山航君(3)は「クラゲがたくさんで、大きい水槽ばかり」と目を丸くしていた。
大勢から祝福を受けた村上館長は「ようやくオープンを迎えて興奮状態。地に足が着いてないようだ。今までどこにもなかった世界で唯一のクラゲ水族館を楽しんでほしい」と話していた。
このほかアシカショーやアザラシプール、レストラン、売店などは終日混雑した。同水族館によるとこの日、午後5時までの来館者は3358人だった。