2014年(平成26年) 6月19日(木)付紙面より
ツイート
来春に由良、小堅の両校と統合する鶴岡市立三瀬小学校(工藤健一校長、児童72人)の児童が18日、同市三瀬地区の山林で閉校記念の植樹を行った。上級生と下級生が協力し、斜面にくわなどで穴を掘り杉の苗を植えた。
三瀬地区自治会(加藤勝会長)が企画し、森林保全に取り組む佐藤工務(同市東新斎町、佐藤友和社長)、三瀬地区で木材の有効活用と森林再生を進めている三瀬薪研究会が協力した。記念植樹を行うことで子供たちから森に興味を持ってもらい、数十年かけて成長する杉の木を大人になっても見守り、森とのつながりを受け継いでもらうことが目的。
植樹には全校児童と自治会や佐藤工務、同研究会メンバーなど合わせて約90人余りが参加した。児童たちは縦割りの12班に分かれ、前もって研究会メンバーが目印を付けておいたポイントで上級生がくわで穴を掘り、下級生から受け取った苗を植えて一緒に周囲の土を踏み固めるなどした。
6年の齋藤世維さん(11)は「野菜を植えるよりずっと大変。雑草の根がたくさんあって穴を掘るのに力がいる。三瀬小がなくなるのはさみしいが、杉が成長する様子を観察に来たい」と話していた。