2014年(平成26年) 6月28日(土)付紙面より
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イカす!―。酒田市雇用創造協議会(会長・本間正巳酒田市長)は、市内7つの飲食店・企業と協力しスルメイカと酒田産米、アミエビ魚醤(ぎょしょう)を使用した新メニューの開発に取り組んでいる。今年9月からの各店舗などでの提供を目指して26日、市浜田学区コミュニティ防災センターで試食会が行われ、各店・社が持ち寄った逸品に参加した女性たちが舌鼓を打った。
同協議会は市と酒田商工会議所、酒田ふれあい商工会、市内のJAなど7団体で2013年2月に発足した。厚生労働省の実践型地域雇用創造事業の認定を受け、人材育成や新商品開発を通じて15年度までに400人の雇用創出を目指している。同9月には農林水産加工品の開発やマーケティング企画に取り組む「新商品開発研究センター」を同市亀ケ崎六丁目に開設。▽農商工業者のマッチングと加工品開発▽マーケティングなどによる販路拡大―などにも取り組んでいる。
「イカす! 酒田2014―北前ごっつお編」と銘打った今回の事業は、新たな酒田ブランドのメニューを開発・提供することで地域活性化、雇用の拡大を図ろうと、市内の飲食店6店舗と企業1社の協力を受けて今年3月にスタート。これまで2回の合同会議を開催したほか、情報を交換し合うなどしてきた。
試食会は、メニューに磨きをかけるため女性の意見を取り入れようと企画、酒田調理師専門学校(齋藤正典校長)の女子学生を中心に20人が参加した。出品された新メニューは、イカと野菜の中華丼に夕日に見立てた魚醤ソースを掛けたもの、イカ飯の上にイカ天を上げた天丼、イカソーメン、げそ天、魚醤ジュレがのった丼物、イカやアサリのリゾットなどどれも力作ぞろい。女性たちは「おいしい」と次々に試食した上で、味、盛り付け、改良してほしい箇所などのアンケートに答えていた。
同協議会によると、アンケート結果を踏まえて7月3日に合同会議を開催、同下旬に広く公開する予定で、9月1日から各店舗などで提供を始めるという。