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2014年(平成26年) 8月8日(金)付紙面より

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鶴岡高専 「創造工学科」1学科に集約

 鶴岡工業高等専門学校(加藤靖校長)は6日、来年4月の入学生から学科改組すると発表した。現行の4学科を「創造工学科」1学科に集約するとともに、2年生と4年生への各進級時の2段階で進路選択できる仕組みにするもので、学生の志向と適性に沿った教育課程でミスマッチを減らし、創造的で幅広い知識・技術を持った技術者を養成するという。

 現行のカリキュラムは、機械、電子電気、制御情報、物質各工学科の4学科体制で、定員は各学科40人の計160人。一部に認められる転学科を除き、入学から卒業まで1学科で学ぶ。

 新カリキュラムは、入学時は「創造工学科」のみで定員は160人。2年進級時に「情報」「電気・電子」「機械」「化学・生物」の4コース、さらに4年進級時には「ITソフトウエア」「エレクトロニクス」「デザイン工学」「環境バイオ」「メカトロニクス」「資源エネルギー」「材料工学」の7応用分野からそれぞれ一つを選択する。情報コースの学生はITとメカトロの2分野など、コースごと選択肢が2―4分野ある。

 また、「エリート養成アドバンスト・スチューデント制度」を新設する。4年進級時に4コースの成績優秀者各4人の計16人を選抜し、長期の学外教育や全て英語の授業などで世界で活躍できる人材を養成する。

 改組の主な狙いとしては、工学に興味を持つ学生を広く受け入れ、1年次には工学の基礎を学び、2年次に本人の志向や適性を踏まえた教育課程に進み、4年次以降、さらに専門性を深める仕組みとする。1年次には各コースの特色など、教育課程に関するガイダンスをきめ細かく行うという。

 また、専門知識の定着と応用力を養うため、学生の主体的・創造的な学びを引き出す授業「アクティブラーニング」や、開発や起業という地域ニーズに対応するための地域コミュニティ学、起業家育成、発明コンテストなども導入する。

 6日に同校で記者会見し新カリキュラムを発表した加藤校長は「自ら学び、オリジナリティーを身に付けたい学生に入ってほしい」と強調。佐藤貴哉副校長は地域の活性化に関し「地元企業は大手の下請けが多い。オリジナリティーを持った企業の創造が重要で、世界に発信する企業の育成を支援したい」とした。

 改組は今年4月末に文部科学省に申請し、先月初めに決定。県内の全中学校には既に連絡済みという。入試は、4学科が1学科になるほか、特にこれまでと異なる点はないという。

 同校では、四年制大卒と同じ「学士」の学位を得られる専攻科(2年制)についても来年4月の入学生から、現行の3専攻から1専攻3コース(機械制御、電気電子・情報、応用化学)に改組する予定。

鶴岡高専の学科改組のイメージ図
鶴岡高専の学科改組のイメージ図



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