2014年(平成26年) 11月1日(土)付紙面より
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少年非行・犯罪被害防止について考える対話会が29日、県金峰少年自然の家で開かれ、高校生と少年補導員らが意見を交わした。
世代を超えた地域の連携を強め、少年の非行や犯罪を防ごうと鶴岡地区少年補導員連絡会(佐藤重勝会長)が主体となって2009年から毎年開催している。田川地区の高校から生徒会に所属する生徒など61人と、鶴岡市と庄内町の少年補導員や高校教諭、市青少年育成センターの職員など36人が参加した。
初めに、鶴岡警察署の署員が「身近な人がいじめられている、どう行動したらいいか」「自分の正直な気持ちや本音を話しやすくするにはどうすればいいか」「スマートフォンの普及で現実世界に居場所を求めることが希薄になっているのでは」などと問題提起。これを受けて参加者たちは10人ほどのグループに分かれ、それぞれの問題について約40分間討議した。
高校生からは「学校でレクリエーションなどのイベントを通し相手のことをよく知ることでいじめ防止になるのでは」「インターネットは、いじめやトラブルなど負の面が多いが、身近な人と正直な気持ちを話せない場合、活用できる点がある」などと意見が飛び交い、制限時間いっぱい討議を繰り広げた。その後、各グループの代表が討論で出た意見や課題を発表した。
参加した鶴岡中央高校の田澤飛十さん(17)は「異なる世代の人との対話だったが高校生の立場を受け入れ、話を聞いてくれた。そういう大人が増えてほしい」と話した。