2014年(平成26年) 11月22日(土)付紙面より
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目で楽しみ、口で味わう鮮やかな色合いが特徴の「彩り野菜」の試食検討会が20日、三川町のいろり火の里なの花ホールで開かれ、生産者や関係者らが彩り野菜の活用法について意見交換した。
「彩り野菜」はオレンジ色のカリフラワーや紫キャベツ、黄色のニンジン、パプリカなどカラフルな野菜。県が直売所の活性化や地産地消促進につなげようと産地づくりに取り組んでいる。本年度から三川町、庄内町、大江町の産直施設グループで栽培し、地元の直売施設で販売するとともに近隣のレストランと連携を検討している。試食検討会は、野菜の特徴を生かした料理や活用法を検討しようと各産地で開催。三川町に続いて庄内町では今月下旬に企画されている。
試食会には三川町、庄内町の生産者や関係者ら28人が出席。初めに三川町の物産館マイデル運営協議会の大川京子さんが「彩り野菜という言葉に引かれた。生産者は楽しみながら栽培し、消費者も興味深そうに眺めて購入してくれる」、庄内町の産直グループ「ちゃりんこ」の工藤むつ子さんが「消費者の反応も良いので来年も引き続き頑張りたい」と取り組みを発表した。
続いて「ル・ポットフー」の加藤忍グランドシェフによる試作料理が紹介された。「赤かぶ寿司」や「チコリのロールキャベツ風」「彩り人参とチョコチップ・ナッツのタルト」など次々と運ばれてくる料理に参加者は「かわいい」「きれいで食事が楽しくなる」と感想。
生産者の齋藤みつさん(68)=三川町押切新田=は「最初に紫色のカリフラワーを見た時は感動した。きれいな色を生かして食卓をにぎやかに飾り、楽しんでほしい」と話していた。
今後はこれらの取り組みをモデルケースとして県内各地の直売施設で地域の特色を生かした「彩り野菜」の取り組みを推進し、活性化を図っていく。
2014年(平成26年) 11月22日(土)付紙面より
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鶴岡市立荘内看護専門学校(校長・三科武荘内病院長)の継灯式が21日、荘内病院講堂で行われ、約半年間の予科期間を終えた1年生21人が看護の道への決意を新たにした。
継灯式は看護者として適性が認められた学生が今後約2年半の現場研修を始めるに当たり、「看護の心」を受け継ぐ儀式。
式には1年生の保護者や在校生、同病院関係者ら約100人が出席。1年生が三科校長から予科期間修了の認定証書を受け取った後、「思いやりの気持ちを持って患者さんに寄り添う看護師を目指す」「信頼される看護師になりたい」などと誓いの言葉を述べた。
三科校長が「崇高な思いを聞いて頼もしく思う。今日の誓いを忘れることなく実現に向けて精進して」と式辞。榎本政規市長が「しっかり学んで自らの将来を切り開いて」とあいさつした。
厳粛な雰囲気の中、1年生たちはそれぞれ手にしたキャンドルにナイチンゲール像から継灯された火を移し、ナイチンゲール誓詞を唱和。看護の道への思いを新たにしていた。