2014年(平成26年) 11月27日(木)付紙面より
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鶴岡市湯野浜一丁目の養護老人ホーム「湯野浜思恩園」(相馬直喜園長)で25日、小学生との交流行事「そば交流」が行われ、入居者と湯野浜小(阿部美惠子校長)の4年生がそば打ちなどを通して交流を深めた。
思恩園では一年を通して入居者と湯野浜小児童による交流行事を実施している。その一環で、7月からソバの種の植え付けや収穫、脱穀などを行っており、今回のそば交流は収穫したソバを使ってそば打ち、会食を行った。
この日は入居者50人と職員、4年生19人が参加。入居者と児童たちはお互いを名前で呼び合いながら仲良くそば打ちに挑戦し、打ちたてのそばをみんなで楽しんだ。会食後はシャッフルボードなどのゲームを通してさらに交流を深めた。
同園は「小学校では4年生になったら思恩園でそば交流ができる、と楽しみにしている児童も多いと聞いた。素晴らしい世代間交流で、これからも続けていきたい」と話している。
鶴岡市斎地区の一人暮らしの高齢者宅にそばを届ける配食サービスが25日、同地区内で行われ、斎小学校(渋谷せつ校長、児童94人)の子供たちが配食を手伝った。
配食サービスは、斎地区社会福祉協議会(上野均会長)が年3回実施しており、新そばが出るこの時季は、八ツ興屋そば生産組合(三浦稔代表)の協力を得て、打ちたてのそばを届けている。2012年から配食に斎小の子供たちが参加し、民生委員や地元住民と共に一人暮らしの65歳以上の高齢者宅を訪問している。
今回は、朝から同組合員5人が仕込みを開始。地元産のそば粉とつなぎが4対1の割合のそば約60人分を用意した。配食には3年生10人が参加し、手分けして斎藤川原や外内島など各地区の35戸を大人と一緒に訪問。学校で事前に書いた高齢者宛ての手紙とともにそばを手渡すと、お年寄りは「ありがどのー。今度、遊びさ来いの」と笑顔で受け取っていた。
斎藤川原地区を回った小西惇平君(8)は「そばを食べて元気に長生きしてほしい」と話した。配食後、子供たちや地元住民にも用意したそばが振る舞われ、新そばの味に舌鼓を打った。